ワークポートは3月4日、「職場のジェンダーハラスメント」に関する調査結果を発表した。調査は2月に実施し、20〜40代の転職希望者586人から回答を得た。

現在または直近の会社が「男女平等であると感じる」と回答したのは49.1%。「会社でダイバーシティの推進や男女平等に繋がる取り組みがされている」と答えたのは20.1%だった。

「未婚の女性を複数人でバカにして笑いものにする」

具体的には、

「男女問わず育児休暇、子どものための休暇の認可、推進」(20代/男性/事務アシスタント)
「LGBT支援団体を招いての講演/ワークショップ」(20代/女性/企画、マーケティング)

などが挙げられた。

一方、現在または直近の会社で「男女不平等だと感じる」と回答したのは50.8%。「『男性/女性だからこうするべき』といったことを言われたり、強制されたりしたことがある」人も30.4%いた。

「男性がジェンダーによるハラスメントを受けているところを見たことがある」と答えた人は21.8%。女性に限定すると、29.5%と若干高かった。回答者からは、

「面接で子どもを生むのか生まないのか聞かれた」(40代/女性/コールセンター)
「女性だから気が遣えなくてはならない、細かいことが得意でなくてはならない、と言われる」(20代/女性/クリエイター)

といった声が多く寄せられた。中には「未婚の女性を複数人でバカにして笑いものにする」(40代/女性/建築土木)という職場もみられる。

一方、男性からは「男だから遅くまで残業しても大丈夫などの考えを押し付けられた」(20代/男性/クリエイター)、「結婚の強制やプライベートな交際経験の執拗な詮索」(30代/男性/営業)などの体験談が寄せられている。

また、会社に取り組んでほしいことを聞くと、

「男性の育児休暇取得の推進」(30代/女性/クリエイター)
「360度評価とコンプライアンス基準の明確化」(40代/男性/コールセンター)

といった声が寄せられた。中には「男性、女性で思っていることの意見交流会のようなものを開催してほしい」(40代/男性/システムエンジニア)という意見もあった。