ガチンコ比較で格付け!100円ショップのスマホホルダーって使えるの?編

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今や100円ショップでは家庭用雑貨同様、カーグッズのラインアップもきわめて充実している。今回は「セリア」で3タイプの「スマホホルダー」を購入し、実際に使い比べてみてた。100円なりの商品なのか? それとも100円の価値を大きく超えるお買い得品なのか? がっつりチェックしてみた。〈テスター:浜先秀彰 Hideaki Hamasaki〉


■今回のエントリー商品「100円ショップ スマホホルダー編」

山田化学 車用スマホホルダー シールタイプ
購入価格:110円(税込)


丸七 車用スマートフォンホルダー
購入価格:110円(税込)


モリトク 車載スマホホルダー クリップ式
購入価格:110円(税込)


いきなりズバリ!買いはどれ?〈総合評価〉



1位:車載スマホホルダー クリップ式〈モリトク〉
2位:車用スマホホルダー シールタイプ〈山田化学〉
3位:車用スマートフォンホルダー〈丸七〉

すべて税込110円と同じ価格だが、実際に使ってみるとその差は思っていた以上に大きかった。ベストバイとして推すのはモリトクの「車載スマホホルダー クリップ式」。横画面使用が前提になるが、走行中の振動に強くスマホの着脱が簡単な点がいい。価格以上の製品と言える。次点は山田化学の「車用スマホホルダー シールタイプ」。接着面の問題を解決(後述)すれば、シンプルな作りは目立たず使い勝手がよくて不満はない。丸七の「車用スマートフォンホルダー」は見た目は使えそうだが剛性がなく、走行中に絶えずブルブルと震えるのが個人的には耐え難かった。



■どんな製品?


車用スマホホルダー シールタイプ
直径34mm(実寸)のマグネットとスチールプレートが組み合わされており、それぞれの裏側には粘着テープが付けられている。利用時に外側からは見えないので、当然ながら後付け感が少ない。


車用スマートフォンホルダー
ダッシュボード上に貼り付けるスタンドタイプ。上部にはスライド機構を持つホルダーパーツが装備されており、ボールジョイントで自由に角度調整ができる。縦位置、横位置どちらもセット可能だ。


車載スマホホルダー クリップ式
ダッシュボードやメーターパネルの上部に固定でき、大きなクリップでスマホを挟み込む。幅約8.8cmまでのスマホに対応しており、パッケージの側面にはスケールが印刷されているのも親切だ。



■ダッシュボードへの取り付け性は?



車用スマホホルダー シールタイプ
スチールプレートはスマホ背面に貼り付ける(両面テープ装着済み)が、直接貼るのは抵抗があるなら凹凸のないケースに貼ればいい。マグネットはダッシュボードの平らな面を探して貼り付ける。



車用スマートフォンホルダー
付属の両面テープを底面に貼り、ダッシュボードの平らな場所を選んで貼り付ける。上部のホルダー部はクルマや好みに合わせて角度調整ができ、背面部分のダイヤルを回転させて固定を行う。



車載スマホホルダー クリップ式
ダッシュボード上部のヒサシ状の部分に挟み込んで固定する珍しいタイプ。車種によっては装着場所を見つけにくいかもしれない。裏側には滑り止めゴムが貼られるなどズレ防止の工夫も施される。



■装着感や見た目はどうか?


車用スマホホルダー シールタイプ
マグネットを貼っておくだけなので「後付け感」はほとんど感じられない。もちろんこのような垂直面だけでなく、センターコンソール上やトレイなどの水平面ならば、もっと目立たないだろう。


車用スマートフォンホルダー
ダッシュボードが高いクルマでは、視界を妨げることがあるので注意が必要。横位置使用時のセッティング(写真)で高さは約7cmだが、縦位置使用時のセッティングは約9.5cm(スマホ非装着時)。


車載スマホホルダー クリップ式
使わないときは高さ約4cmで視界を妨げにくい。スマホ(iPhone XR)を装着すると約9.5cmとなる。スマートなデザインと質感は100円ショップで販売されている製品とは思えないクオリティだ。



■スマホの脱着作業は簡単か?


車用スマホホルダー シールタイプ
ダッシュボードに装着したマグネットに、スチールプレートを貼ったスマホを近づけると確実に貼り付く。だが粘着テープが弱くて剥がれやすいため自分で市販の粘着テープを貼り直したほうが快適。


車用スマートフォンホルダー
スマホの側面が触れる部分はゴム、背面が触れる部分はスポンジが貼られ、ガタツキや傷つきに配慮。左右の幅は広げられ強力なスプリングで確実に固定できるが、うっかりすると指を挟みやすい。


車載スマホホルダー クリップ式
クリップにスマホを挟み込むようにして固定する。スプリングの反力は適度で、取付がしやすく脱落の心配もない。スマホの側面が触れる部分は滑り止め付きのゴムが貼られておりガタツキを防止。



■ドライブ中の扱いやすさは?


車用スマホホルダー シールタイプ
マグネットの吸着力は強く、平らな面に装着しているのであれば走行中の振動で脱落する心配はないだろう。構造上角度調整ができないためスマホの機種によっては視認性が悪くなることも。


車用スマートフォンホルダー
ホルダー部はしっかりとスマホを捉え、横位置でも縦位置でも脱落の不安はない。ただし走行の振動によってブレが発生しやすく、荒れた道では特に気になる。粘着テープも剥がれやすい。


車載スマホホルダー クリップ式
ホルダー自体も、装着したスマホも、走行振動でブレたり脱落する不安感はない。スマホの装着角度はクリップの挟み込む位置で変わるが場所によっては不安定になるので注意が必要だ。

〈文と写真=浜先秀彰〉