2020年にチャンピオンズリーグ史上初となる、無敗での優勝を果たすなど、圧倒的な力をみせつけ三冠達成を果たした、バイエルン・ミュンヘン。だがその2020年で唯一の敗戦を喫した相手こそ、週末にホームで迎え撃つTSGホッフェンハイムだ。

 だがバイエルンがホッフェンハイムを相手に苦戦を強いられているのは、何も前回の対戦だけに当てはまるものではない。実は2016/17シーズン以降の9度の対戦に目を向けた場合、実は両者の対戦成績は4勝1分4敗と完全なイーブン。この期間におけるバイエルン戦での勝ち点数13は、ブンデス内で最高の数字なのだ。

 確かにバイエルンでは今シーズン、とりわけ守備面での問題点が指摘される中で、先週1週間で行われた3試合で3連勝。2位ライプツィヒとの勝ち点差を7にまで拡大するなど、その勢いに乗っていきたいところ。一方でホッフェンハイムの攻撃陣には、前回2得点のクラマリッチをはじめ、ベブー、バウムガルトナーなど、厄介なメンバーも揃っているところ。

 これに対してハンジ・フリック監督としては、今週では1週間かけて準備ができており、どの選手でもオプションとして計算することができるだろう。その中で果たして左SBはデイヴィースか、より活躍みせるエルナンデスか、右SBでも調子を落としていたパヴァールを起用するか、それとも安定化を意識してCBを本職とするズーレを起用するかなど、特に両サイドバックの起用法について判断を迫られることになりそうだ。