【WRC開幕戦トヨタ完勝!】オジエとエヴァンスが1-2フィニッシュ。ヤリスWRCのモンテカルロ初制覇を達成する【WRC ラリー・モンテカルロ Day4】
WRC 2021 第1戦
第89回 ラリー・モンテカルロ 2021
日時:1月21~24日
サーフェイス:ターマック/スノー/アイス
SS総走行距離:257.64km(SS数14)
サービスパーク:ギャップ
WRC 2021の開幕戦ラリー・モンテカルロは、TGR(トヨタGAZOOレーシング)のセバスチャン・オジエが前日までのリードを守り切り優勝。自身のWRC通算50勝と、ラリー・モンテカルロ歴代最多の8勝目を同時に達成した。TGRにとっては、ヤリスWRCで復帰以来初めとなるモンテカルロでの勝利。総合2位にはチームメイトのエルフィン・エヴァンスが入り、開幕戦を1-2フィニッシュで終えた。日本人ドライバーの勝田貴元は、WRCでの自己最高位である総合6位で完走している。
●ラリー・モンテカルロのポディウム
オジエがフルポイントを獲得し開幕戦を制す
ラリー・モンテカルロの最終日デイ4は、午前に走る2本を午後もリピートする4つのSS、計54.48kmで争われる。この日もモンテカルロらしい難しい路面コンディションが待ち受けていた。ところどころにアイスパッチが残るという、ドライバーたちを悩ませる状況。どのドライバーも苦戦するなか、ラリーリーダーのオジエがこの日最初のSS11でいきなりトップタイムをマークし、2位のエヴァンスとの差を21秒にまで広げる。その後も、ドライ、ウェット、スノー、アイスと目まぐるしく路面状況が変化するステージが続くが、オジエは最終SS14でもトップタイムをマーク。パワーステージポイントも追加し、フルポイントを獲得して優勝を果たした。
●モンテカルロ8勝目を手で表現するオジエ(左)
総合2位には、終始オジエにプレッシャーをかけ続けてきたエヴァンスが入る。3位はSS11でTGRのカッレ・ロバンペラを抜いた、ヒョンデのティエリー・ヌービルが逆転でポディウムを獲得した。5位にヒョンデのダニ・ソルド。日本の“若武者”勝田貴元は、最終日もうまく走り抜けWRC自己最高位でもある、総合6位でフィニッシュした。
●エヴァンスは総合2位でフィニッシュ。最後まで気の抜けない追い上げを見せてくれた
●20年のモンテカルロウイナー、ヒョンデのヌービルは3位ポディウム獲得
●滑りやすい路面に苦戦しながらも最終日も無事に走り終えた、勝田貴元。総合6位でラリーを終えた
WRCは舞台を北欧フィンランドに移し、次戦は初開催となるアークティックラリー。オールスノーの白銀の世界がドライバーたちを待ち受けている。
<写真=Redbull/TGR 文=ドライバーWeb編集部・青山>