『#リモラブ』収録中の川栄。

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「実は川栄さんはこれまで朝ドラのヒロインオーディションに5回挑戦するも、ヒロイン役からは漏れています。今回が“6度目の正直”だったんです」(NHK関係者)

今秋から放送がはじまるNHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。昭和、平成、令和の時代をラジオ英語講座とともに歩んだ祖母・母・娘の姿が3世代にわたって描かれる。今作の朝ドラヒロインは異例の3人。祖母役を上白石萌音(22)、母役を深津絵里(48)、そして娘役を川栄李奈(25)が演じる。

「深津さんの主演は事前に決まっていたため、3,061人の中から、4カ月間、4度もの選考会を経て、上白石さんと川栄さんが選ばれたんです」(前出・NHK関係者)

昨年末、川栄はヒロイン決定にあたり、こうコメントしている。

《朝ドラヒロインは一つの大きな夢であり、何度もオーディションに参加させていただきました。受かるまで受け続けようという気持ちでいて、今回も自分の全力を出し切って結果を待っていたので受かったと聞いたときは信じられないほどうれしかったです》

前出のNHK関係者は言う。

「川栄さんは『あまちゃん』(’13年)の大ファンだったそうで、AKB時代に『あさが来た』(’15年)のオーディションを最初に受けたそうです。『日本中の誰もが見ている朝ドラのヒロインに絶対なりたい』と話していましたね。続く『とと姉ちゃん』にも応募し、ヒロインには落選したものの主人公が住み込む仕出し屋の娘役として朝ドラ初出演を果たしています」(前出・NHK関係者)

川栄が朝ドラヒロインに強いこだわりを持っていたのは、別の理由もあると語るのは制作関係者。

「近年、朝ドラにAKB卒業生は数多く出演しています。’19年度前期『なつぞら』に渡辺麻友さん、’19年度後期『スカーレット』に大島優子さん。’20年度前期の『エール』には、松井玲奈さんもヒロインの姉役として好演していました。皆さん主要キャストですが、まだヒロイン役には選ばれていません。AKB卒業生にとって、“悲願”といってもいいでしょう。6度目のオーディションに挑む川栄さんの本気度は相当なものでした。必勝を期すため、引っ越しまでしたんですから……」

川栄は’19年5月に俳優・廣瀬智紀(33)と結婚。’19年11月に第1子を出産している。

「昨秋、お子さんが1歳を迎え、『#リモラブ』で連ドラ復帰にあたり、家賃30万円以上といわれる都内の高級マンションに引っ越したんです」(前出・制作関係者)

その『#リモラブ〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)の撮影に挑む川栄を本誌は目撃している。昨年10月下旬の夜、神奈川県横浜市内の湾岸で、マスクを装着するスタッフらに囲まれロケを続けた川栄。撮影を終えると、スタッフをねぎらい、笑顔を見せていた。

「彼女は母親になってから雰囲気が柔らかくなって社交的になった感じがします。朝ドラ『カムカム〜』オーディションもこのドラマと同時期に行われていたんです。育児と女優の仕事を両立させるためにも、新居では“集中できる自分の部屋”が必要だったそうです。最近の朝ドラ作品を見るだけでなく、過去の自分の朝ドラ作品をもう一度見直し、どこをどうすればよかったのか、反省したといいます」(前出・制作関係者)

育児に追われ、落ち込んだこともあったという川栄。そんな彼女を鼓舞する2人の先輩女優が――。

「川栄さんは特に安藤サクラさん(34)の作品をよく見ていたそうです。’18年の『まんぷく』で、ママとして初めて朝ドラヒロインに挑んだ安藤さんの力強い演技は、彼女の胸に強く刻まれたそうです」(前出・NHK関係者)

もう一人は、満島ひかり(35)。

「2人は’14年、ドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)で共演して以来の親しい仲なんです。川栄さんが’15年の初主演舞台で苦闘していた際、楽屋に来た満島さんから『川栄は“持っている”から大丈夫!』と言葉をかけられたとか。以来、彼女はその言葉を“お守り”のように大事にしていると聞きました。満島さんも彼女の朗報を自分のことのように喜んだそうです」(テレビ局関係者)

今春から半年以上に及ぶ大阪での撮影を前に、川栄はこう抱負を語っている。

《私も周りの方々にパワーを与えられるように楽しく明るく撮影に挑めたらなと思っています。少しでもみなさんに“笑顔”をお届けできるよう精一杯頑張ります》

ひたむきな「6度目の正直」で今の日本を明るく照らしてほしい。

「女性自身」2021年2月2日号 掲載