セリエA、今年の「ベストプレーヤー」TOP10

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新型コロナウイルスの影響によって大きな波乱が起こった2020年もあと数日となった。

今回は『Sportskeeda』から「2020年のイタリア・セリエAでもっとも素晴らしかった10名の選手」をお送りする。

10位:テオ・エルナンデス

クラブ:ミラン

テオ・エルナンデスのミランへの移籍は、伝説的なDFであるパオロ・マルディーニによって主導されて行われた。それが彼の持つ才能を示している。

レアル・マドリーでの彼のキャリアは計画通りに進んでおらず、フェルラン・メンディがリヨンからやってきたことで序列がさらに下がっていた。レアル・ソシエダへのローン移籍が成功に終わった後、ミランへと移籍することを決断した。

この23歳はイタリアで例外的な活躍をしている。ミランは左サイドからの攻撃力が非常に重要であり、彼のプレーが鍵になっている。そしてチームもセリエA首位に立っており、スクデット獲得に向けて前途は洋々だ。

9位:エディン・ジェコ

クラブ:ローマ

今夏はユヴェントスへの移籍が噂されたジェコであるが、最終的にその動きは実現せず。彼は依然としてローマでエースストライカーとして活躍を続けており、34歳になっても目立った衰えを見せていない。

2015年にマンチェスター・シティから加入したとき30代を目前としていたが、ここまで長くトップレベルを維持できるとは。その影響力はすでにローマで絶大なものとなっており、キャプテンとしても大きな存在に。

昨季は16ゴールを奪取し、クラブ得点王に輝く。今季もパウロ・フォンセカ監督の下で信頼を受けており、10試合で5ゴールと見事な結果を残している。

8位:ロビン・ゴセンス

クラブ:アタランタ

セリエA屈指の攻撃力を備えているアタランタのサイドハーフとして活躍するゴセンス。サイドバックとしてもプレーできる応用力を持っており、ビッグクラブへの移籍も近いと言われる存在だ。

2017年にヘラクレス・アルメロからアタランタに加入し、ジャンピエロ・ガスペリーニの下で重要な存在に成長していった。特に攻撃面でのパフォーマンスは眼を見張るものがある。

インテルやチェルシー、ユヴェントスらが彼の獲得に関心を持っていると言われる。まだ26歳と若く、来季は大きな額でステップアップするかもしれない。

7位:レオナルド・ボヌッチ

クラブ:ユヴェントス

ユヴェントスは今年最高の状態にはなかったかもしれない。マウリツィオ・サッリ監督の体制は1年で終わりを告げ、アンドレア・ピルロ新指揮官のチームはペースを掴むまでに数ヶ月の時間を必要とした。

その中で唯一一貫したプレーを見せていたのはレオナルド・ボヌッチだ。33歳になった彼はユヴェントスの最終ラインで常に存在感を見せ、メリフ・デミラルやマタイス・デ・リフト、ジョルジョ・キエッリーニら度々変わるパートナーに対応した。

昨季は35試合に出場してスクデット獲得に貢献。今季の前半戦も力強いパフォーマンスを見せた。またマタイス・デ・リフトの成長も彼の責任を和らげてくれるだろう。

6位:セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ

クラブ:ラツィオ

ビッグクラブへの移籍の噂が止まらない。毎年夏には様々なチームとの関係が報じられる彼は、世界でも有数の長身アタッカーだ。テクニックや得点力に優れながらも空中戦にも長ける、その個性は唯一無二に近いものだ。

セリエAの強豪に返り咲いたラツィオには欠かせないような中心的存在であり、その前線での柱になれる能力やシュートがあってこその成績である。

ユヴェントスやインテルなど多くのクラブが彼を狙ったものの、ラツィオは彼の価値を非常に高く感じており、その移籍金はあまりにも高い。

5位:パプ・ゴメス

クラブ:アタランタ

パプ・ゴメスとアタランタの蜜月関係はすでに終わりに近づいている。ジャンピエロ・ガスペリーニ監督との亀裂は修復不可能なほどに広がっており、この1月にも退団する可能性が高まっている。

2014年に加入して以来、この小柄なアルゼンチン代表のアタッカーはチームの中心的な選手となり、キャプテンとしてもその影響力を発揮していた。

2020年も素晴らしい年を過ごしていたため、もちろん彼を求めるクラブは絶えることがない。インテル、ミラン、PSGなどビッグチームが食指を伸ばす。

4位:チーロ・インモービレ

クラブ:ラツィオ

セリエAにいれば、彼は間違いなく世界最高のストライカーだ。ラツィオで安住の地を見つけたインモービレは驚異的なシーズンを楽しんでいる。

30歳になった彼は昨季のパフォーマンスで欧州ゴールデンシューを獲得し、公式戦44試合で39ゴールを奪い、セリエAでは37試合36ゴールという記録を叩き出している。

彼はラツィオのタリスマンであり、今季もその勢いは止まらない。11試合で8ゴールを決めており、その得点力は安定の一言で表すことができる。

3位:ズラタン・イブラヒモヴィッチ

クラブ:ミラン

マンチェスター・ユナイテッドで重傷を負い、アメリカのLAギャラクシーに加入した時、イブラヒモヴィッチのサッカー選手としての冒険は終わりに近づいているものと感じられた。

しかし彼は1月に古巣のミランを救うという新たなモチベーションを見出し、イタリアで何度目かの黄金期を過ごしているようだ。そのカリスマ性でミランを復活させ、39歳で圧巻のパフォーマンスを見せつけている。

ラファエウ・レアオンらの師匠的な役割もこなしつつ、ピッチではあっさりとゴールを奪っていく。今季はわずか6試合で10ゴールを決めており、クラブを首位に導いている。

2位:ロメル・ルカク

クラブ:インテル

マンチェスター・ユナイテッドでの時間は意見が分かれるものになったが、アントニオ・コンテの下で復活を見せたルカク。インテルにやってきてからの彼はまさに「モンスター」になった。

6700万ポンドの移籍金はかなり高額なものだったが、デビューシーズンから36試合23ゴールという結果を残し、ラウタロ・マルティネスとともに見事なパートナーシップを形成した。

彼は今季も減速の兆しを見せない。12試合で11ゴールを決め、インテルのエースとして活躍している。プレミアで失敗したことでメンタル的に難しい状況だっただろうが、その影響を全く感じさせていない。

1位:クリスティアーノ・ロナウド

クラブ:ユヴェントス

ユヴェントスは最高の状態にはないかもしれないが、クリスティアーノ・ロナウドは常に最善を尽くしていた。ピッチ内ではいつも自分の仕事に集中し、結果を残している。

2018年にレアル・マドリーから加入して以来、30代後半になってもユヴェントスの中核であり続けている。昨季は33試合で31ゴールを記録し、今季も9試合で12ゴールとその勢いに陰りはない。

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新型コロナウイルスにも感染したが、ポール・ポグバのような後遺症も全くないようで…そのタフさには感心させられる。復帰後もすぐにコンディションを戻しており、そのサッカー選手としての資質と努力には尊敬せざるをえない。