IT音痴上司”に振り回される人々「“ネット会議は情報が漏洩する”と言い放ち、テレワーク申請できない」
ITの扱いに不慣れな上司に、やきもきするビジネスパーソンは少なくない。そんな上司のタイプでありがちなのは、人の意見に耳を傾けないことだ。それ故にIT音痴上司の暴走は止まらず、部下は黙って見過ごすほかないといったところか。キャリコネニュース読者からは、
「上司が会議をネットで開催しようとしない。その理由について『ネットで会議をすると情報が漏洩する』などと言い放っている。しかも会議がある日は、テレワークの申請もできない」(30代女性/正社員/500万円)
といった声が寄せられている。(文:鹿賀大資)
「Webブラウザのタブの存在も知らない」アナログ上司のせいで業務が滞る
専門コンサル系勤務の40代男性(年収450万円)は、問題の上司について「ITに疎くて頭も固い専務理事」という。そんな頑固頭も持ち合わせる性格だけあって「在宅で仕事ができる部署でもさせない。そして狭い部屋で連日の会議をさせる」とのことだ。
別の40代男性(正社員/年収700万円)は「上司自身が在宅勤務をしない人」と前置きする。また男性は現在の業務内容について「在宅勤務でも大半が問題なくできる」と認識している。しかし上司は在宅勤務未経験のため、その効率状況を理解していない。それどころか「在宅勤務=サボり・ズル」と思っているそうだ。
マスコミ系の会社で働く30代男性(年収300万円)の上司は、「ITは苦手で分からない」と公言しておきながら「あれこれ使おうとする」という。男性は「その積極性は認めるが」と切り出す。
「毎回のように使い方を聞いてくるので、こちらの業務が滞ることは日常茶飯事。メールの添付ファイルの扱いに始まり、Web会議ツールの開き方や業務用スマホの設定といった調子で続く。あと上司は、Webブラウザのタブの存在も知らない人。メールに記載されたURLを開く→メールの画面に戻る、という操作の度にいちいちブラウザを閉じてまた開いての繰り返しで非常にやきもきする」
男性は「一度解説したことを二度三度と聞かれるのは言わずもがなです」と呆れている。
「ネット環境のよい個室をアレンジしてください」なんで会う前提なの?!
「基本リモートワークです」と語るのは、フリーランスの30代女性(年収200万円)だ。取引先とスケジュールなどのやり取りを交わす際も、オンライン会議を使用する。ところが、その日のクライアントは不可解な行動に出たという。
「クライアントからスケジュールを打診されOKしたら、なぜか『ネット環境のよい個室をアレンジしてください』と言われました。つまり、密にならないためのオンライン会議にも関わらず、呼び出されそうになったのです。もちろん丁重に断りましたけど」
そんな女性の対応に気分を損ねたクライアントは、打ち合わせの数日後に「反抗的な態度でどうかと思います」という内容のメールを送ってよこしたという。それに対して女性は「呼び出される前提で話を進めるほうがおかしい」とコメントしている。
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