エクステリアイメージ 画像:JR九州

JR九州は2020年10月28日(水)、九州新幹線「武雄温泉〜長崎間」に、6両編成に短編成化したN700Sを導入すると発表、デザインイメージを公開しました。列車愛称は長崎行の特急列車として長年親しまれている「かもめ」です。

車両デザインイメージ(インテリア・指定席)
車両デザインイメージ(インテリア・自由席)

東海道新幹線で2020年7月から営業投入されているN700Sは、床下機器の小型化などにより様々な線区・編成両数に対応できる「標準車両」として開発されました。JR九州のみならず、JR西日本もN700Sを2編成製造し、2021年2月以降に投入すると発表しています。

参考:JR東海のN700S確認試験車

様々な両数・線区への対応力のみならず、安全性・安定性の高さも魅力の一つ。N700Sはバッテリ自走システムを搭載しており、異常時においても安全な場所まで自力で走行できる対応力を有しています。

走行抵抗を低減した「デュアル スプリーム ウィング形」と呼ばれる先頭形状を採用し、次世代半導体「SiC素子」の駆動システムを採用することで消費電力を削減。パンタグラフやブレーキ装置の摩耗部品を長寿命化したことで交換周期の延伸・検修作業の省力化を実現するなど、経済的にもコストパフォーマンスの良い車両と言えるでしょう。

鉄道チャンネル編集部