J2福岡が森本の契約解除を発表。国外クラブ移籍に向け、準備を進めていると明かした。写真:滝川敏之

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 J2アビスパ福岡は9月29日、選手・クラブ双方合意の上で、FW森本貴幸の契約解除することを発表した。
 
 森本は神奈川県出身の32歳。東京ヴェルディのジュニアユース時代にトップチームへ帯同し、当時Jリーグ史上最年少記録である15歳10か月6日で公式戦に出場するなど、世間の注目を浴びた。
 
 2006年の夏からは18歳の若さでイタリアのカターニャへ移籍。2008-2009シーズンには23試合に出場し7得点を記録するなど活躍した。2013年に日本に帰国してからは、ジェフユナイテッド千葉、川崎フロンターレを渡り歩き、2018年にアビスパ福岡に加入。しかし、今シーズンは3試合の出場で得点もゼロと、苦しい時期を過ごしていた。
 
 クラブは契約解除について、「選手・クラブ双方合意の上」であると説明。さらに、森本が希望する移籍先は国外クラブであるとし、準備を進めていると報告した。福岡は公式サイトで森本のコメントを掲載。移籍を決断した経緯とクラブへの感謝を綴っている。
 
「急な決定となり、ファン・サポーターの皆さんへご挨拶も出来ずに申し訳ございません。アビスパには2年半お世話になりました。皆さんには本当にたくさんのパワーをもらい熱い応援でいつも支えてもらいました。本当にありがとうございました。
 
 今回の決断については、僕自身あとどれくらい現役でいられるかを意識する年齢に差し掛かり、ここでもう一度、これまでとは違う環境での挑戦をしてみたいという思いで、クラブに相談しました。
 
 僕の挑戦に背中を押してくれたアビスパにはとても感謝しています。在籍中に目標のJ1昇格は達成できませんでしたが、今年はレベルの高い選手たちが揃っているので、必ず目標を達成してくれると思います。応援しています。そして僕自身も皆さんに、活躍のニュースを届けられるよう新しい環境の中、全力で頑張っていきたいと思います。2年半本当にありがとうございました」
 
 かつて“若き天才”と呼ばれた森本も32歳。それでもチャレンジ精神を忘れることなく、国外でのさらなる飛躍を誓っている。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部