川島永嗣、盟友・内田篤人の引退に胸中激白 「寂しいけど。。本当に寂しいけどな」
「思い返せば初めて会ったのはあつとがまだ19歳の時」と回想、2ショットも公開
フランス1部ストラスブールのGK川島永嗣が自身の公式インスタグラムを更新し、現役引退を表明した鹿島アントラーズDF内田篤人への思いを綴った。
日本代表で苦楽を共にした盟友との2ショットを公開しつつ、「寂しいけど。。本当に寂しいけどな」とメッセージを送っている。
24日にインスタグラムを更新した川島は、23日のJ1第12節の本拠地・ガンバ大阪戦(1-1)が現役最後の試合となった内田について「親愛なるあつとへ」と切り出し、思い出を記している。
「いつから仲良くなったんだろうか。思い返せば初めて会ったのはあつとがまだ19歳の時。代表キャンプの時、まだほっそりした身体から強烈なシュートを決められて、ものすごい身体能力を持っている事に驚かされた事を昨日の事のように思い出すよ」
内田は2008年1月26日のキリンチャレンジカップ・チリ戦において19歳305日でA代表デビューを果たした。以降はコンスタントに招集され、2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)、2014年のブラジルW杯を経験。長年共闘してきた川島は、「代表キャンプの時は、勝手に部屋に来て、自分の好きな音楽をひたすらリピートして、勝手に昼寝して、勝手に帰ってく(笑)くだらない冗談でいつも笑ってたな」と振り返っている。
そんな内田が2010年に鹿島からドイツの名門シャルケへ移籍し、日本人選手として初のCLベスト4進出を果たした。「あつとがシャルケにいる時、どう考えても海外向きじゃない性格のあつとが、周りの人から親しまれ、自分から積極的にコミュニケーションを取る姿を見て、自分を変えようと、並々ならぬ覚悟が裏側にある事を知った」と川島は記している。
日本人初のCL4強は他の選手の希望となり、「日本人で初めてチャンピオンズリーグの準決勝の舞台に立つ姿をスタジアムで観た時は、同じ日本人として選手として、大きな感動を与えてもらったよ」と続けた。
励みになっている内田の言葉 「えいじさんはチーム見つかればサッカーできるからいいじゃん」
ブラジルW杯前に右膝を負傷し、痛みを押して出状した本大会では全試合フル出場もチームはグループリーグ敗退を余儀なくされた。戦い続ける内田の姿に川島は感銘を受けたという。
「ブラジルW杯の時。毎日増えていく膝のテーピングの数とは裏腹に。プレーでも態度でも一切そんな事は見せなかった。もし、その無理があつとの残りの選手生活を変えたとしても、あの姿やプレーを見せられるのは内田篤人だけだったと思う。自分がチームが見つからずに苦しんでいる時。あつとがリハビリをしていて、その時ボソっと言った言葉は今でも励みになっているよ。『えいじさんはチーム見つかればサッカーできるからいいじゃん』」
内田の言葉の重みを川島は知っていた。だからこそ、現役引退を決断した内田の思いも汲み取り、こう称えている。
「ただただ、痛みもなくサッカーを目一杯できることが人生にとどれだけ喜びを与えてくれることか。選手として、そして仲間として。たくさんの夢を見させてくれて本当に本当にありがとう。そして本当に最後の最後まで怪我と向き合って本当によくやった」
戦い抜いた内田の現役引退。頭では理解していても感情がまだ追いつかないようだ。川島は「寂しいけど。。本当に寂しいけどな」と綴った。
「でも、あつとにとってはここからがまたスタート。少しゆっくりして、また多くの人にこれからも夢を与えて続けて下さい」
川島は寂しさを滲ませながらも、最後は温かいエールを送っていた。(Football ZONE web編集部)