新型コロナウイルスの陽性判定がJクラブの監督に出るのは初。鳥栖の今号の動向に注目が集まる。写真:滝川敏之

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 サガン鳥栖は11日、金明輝監督に新型コロナウイルス感染症の陽性判定が出たことを発表。それに伴い、竹原稔社長らがオンライン上で記者会見を実施した。 

 竹原社長は冒頭に「コロナ感染者の実名報道をしないスタイルを考えていましたが、監督で安易に推測できるため名前を公表しました。選手や監督はかなりの自粛生活のなかでリーグ戦に臨んでいました。クラブとしては悲しく思っています」と想いを口にした。

 鳥栖は8日(土)に鹿島とのリーグ戦を行なったが、その当日の朝、金監督は身体に違和感があったという。その後、9日(日)の夜に38℃の発熱があり、翌10日(月)の朝には体温は36.4℃に下がったものの、その日の15時に新型コロナウイルスの陽性判定が出た。
 
 金監督の体調不良がクラブに伝わったのは10日の朝で、その後のヒアリングで8日の違和感を知った。なお、8日の金監督の違和感は「感覚的なもので『寝不足で身体がだるいな』というものや、気分が乗らなかったりするもの。それが試合前の緊張感など様々な感情が交錯したもので、日常的に起こるものでもある」と竹原社長が説明した。
 
 なお、濃厚接触者3名を除くクラブ関係者89名は、念のためPCR検査を実施。その結果は12日(水)のお昼ごろに出るという。

 また、明日のルヴァンカップ広島戦の開催可否は現時点で不透明となっている。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)