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はじめに アウディQ3/スポーツバックとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

7月7日。アウディ日本法人は、フル・モデルチェンジしたプレミアム・コンパクトSUVの「アウディQ3」と「アウディQ3スポーツバック」を発表した。

なお、販売開始は8月中旬を予定している。

新型アウディQ3    アウディ ジャパン

アウディでは、セダンやワゴン/スポーツバックなどは「A」で、SUVやクロスオーバーは「Q」で始まる車名を付けている。

スポーティなモデルは「S」で、より過激なモデルは「RS」で始まる。あとに続く数字は、大きくなるほどクラス(セグメント)が大きくなっていく。

Q3は、Q7、Q5に続くアウディとしては3番目のSUVとして、2011年にワールドプレミアされた。アウディ初のコンパクトSUVで、日本には翌2012年から導入されている。フォルクスワーゲンのコンパクトSUVであるティグアンとは姉妹車関係にあり、プラットフォームを共有する。

今回、日本に導入された「新型Q3」は第2世代となり、本国では2018年7月に発表。

それからほぼ1年後の2019年9月、Q3スポーツバックも登場した。Q3スポーツバックはデビュー前に「Q4になるのでは?」と噂されたが、A3やA5などで人気のスポーツバックというサブネームを継承したようだ。

では、満を持して日本デビューを果たした「Q3」と「Q3スポーツバック」の概略を紹介していこう。

新型Q3/スポーツバック 外観

新型Q3のサイズは、全長4490×全幅1840×全高1610mm、ホイールベースが2680mm。

従来型は、全長4400×全幅1830×全高1575mm、ホイールベースが2605mmだったから、およそひとまわりサイズが大きくなっている。

アウディQ3スポーツバック。    アウディ ジャパン

Q5、Q7、そしてQ8といった「Qファミリー」専用にデザインされたオクタゴン(八角形)のシングルフレーム・グリルはQ3にも与えられている。

シャープなLEDヘッドライト(標準装備)や、両脇に大型エアインレットを備えた特徴的なフロントバンパーなど、従来型より力強くスポーティな印象に生まれ変わった。

前後のフェンダーはブリスター化され、新型A3スポーツバックなどにも通じる彫りの深いサイドのロア・ラインなどにより、SUVならではの力強さを表現している。

Q3スポーツバックのサイズは、全長4500×全幅1840×全高1565mmと、新型Q3より全長が10mm長く全高は約45mm低く、クーペのエレガンスを備えたアウディ初のコンパクト・クロスオーバーSUVとなっている。ホイールベースは2680mmで、新型Q3と変わらない。

フロントまわりやリアコンビランプなどは共通なのだが、Q3スポーツバックは低められた車高とクーペ風のスタイリングで、うまく差別化されている。このあたりは、アウディのデザインの秀逸さを感じさせてくれる。

新型Q3/スポーツバック 内装

インテリアも、エクステリア同様にオクタゴンのシングルフレームグリルをモチーフとしたデザインが、インストゥルメント・パネルに配されている。

メーターパネルには、アウディの上位モデルから受け継がれた10.25インチのフル液晶ディスプレイ式デジタル・インストゥルメント・クラスターを採用。

新型アウディQ3の前席内装。    アウディ ジャパン

センターダッシュには、タッチスクリーン式のMMI(マルチメディア・インターフェイス)も装備し、スタイリッシュで先進的なデジタル体験を提供する。

インパネまわりなど、インテリアのデザインは新型Q3、Q3スポーツバックとも基本的には変わらない。

リアシートは、新型Q3では従来型よりヘッドクリアランスを7mm拡大。クーペスタイルのQ3スポーツバックでも十分なスペースを確保している。しかもリアシートは、新型Q3は150mm、Q3スポーツバックは170mm前後にスライドが可能だ。

リアシートバックは40:20:40の3分割可倒式で、ラゲッジスペース容量は、Q3は5人乗車時でも従来型より70L拡大した530L。リアシートバックを全倒したときは、新型Q3では1525L、Q3スポーツバックでは1400Lとなる。

また、足の動き(キックアクション)でも作動する電動テールゲートをオプション設定した。

新型Q3/スポーツバック シャシー&パワートレイン

軽量化と高いボディ剛性を両立したプラットフォームは、フォルクスワーゲン・グループのMQBを採用している。

今回、日本に導入された新型Q3とQ3スポーツバック用のパワーユニットは、1.5Lの直4DOHCガソリン・ターボと、2.0Lの直4DOHCディーゼル・ターボの2種となる。

新型アウディQ3の後席。    アウディ ジャパン

ガソリン・ターボは従来型の1.4L TFSIを進化させた新開発エンジンで、より高圧の直噴システムの採用などにより、最高出力150ps/5000-6000rpm、最大トルク25.5kg-m/1500ー3500rpmを発生。

しかも気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(COD)機構により、省燃費も実現している。

ディーゼル・ターボは、最高出力150ps/3500-4000rpm、最大トルク34.7kg-m/1750-3000rpmを発生しながら、低燃費性も両立。ヒルディセント・コントロールを標準搭載するのが特徴だ。

組み合わされるミッションは、いずれも7速DCTのSトロニック。駆動方式は、ガソリンは2WD(FF)、ディーゼルは電子制御油圧式多板クラッチを用いたクワトロ・フルタイム4WDシステムで、安定した加速とコーナリングなど優れた走行性能を実現している。

新型Q3/スポーツバック 装備

新型Q3とQ3スポーツバックでは、さまざまなセーフティ機能やドライバーアシスタンス(運転支援)システムを搭載している。

正面衝突が差し迫っている場合に、視覚・音響・触覚的な警告をドライバーに発して事故を予防し、衝撃を軽減する「アウディ・プレゼンス・フロント」を装備。

アウディQ3スポーツバックの前席内装。    アウディ ジャパン

これに加えて、車線逸脱警告の「アウディ・サイドアシスト」、車線変更警告システムの「アウディ・アクティブレーンアシスト」、アダプティブ・クルーズコントロールや360°のサラウンドビューカメラなどにより、高い安全性と快適性を確保している。

内装では、ワイヤレス・チャージングとセットのアウディ・スマートフォンインターフェイスをオプションで用意。また、荷室はフロアボードの高さを変更することが可能で、フロア下にリア・パーセルシェルフを格納できる。

モデル別でみると、新型アウディQ3は、3つの装備ライン(標準、アドバンスト、Sライン)と、9色の外装色をラインナップ。

「アドバンスト」のフェンダー、サイドシルはボディ同色に。「Sライン」はフェンダーがボディ同色、サイドシルはマット・プラチナムグレーにペイントされ、専用ボディカラーも選べる。

一方のQ3スポーツバックは、プログレッシブ・ステアリングを標準装備。
標準ラインの「35 TFSI」は、マンハッタングレーによるコントラスト・ペイント仕上げ。ウインドウモールディングにハイグロス・パッケージを標準装備し、外装色は9色を用意した。

「Sライン」は、マットアルミ・シルバーのラジエーターグリルなど専用デザイン・専用外装色を備え、19インチ・ホイールを標準装備する。

新型Q3/スポーツバック 価格

新型Q3シリーズのグレードと車両価格(消費税込み)は、以下のとおりとなっている。

搭載エンジンは、「TFSI」が1.5Lのガソリン・ターボ、「TDI」が2.0Lのディーゼルターボだ。

新型アウディQ3の荷室。    アウディ ジャパン

まずQ3のガソリン仕様は、35 TFSIが438万円、35 TFSIアドバンストが464万円、35 TFSI Sラインが494万円。

ディーゼル仕様は、35 TDIクワトロ・アドバンストが513万円、35 TDIクワトロSラインが543万円。

Q3スポーツバックは、35 TFSIが452万円、35 TFSI Sラインが516万円、35 TDIクワトロSラインが563万円となっている。

ハンドル位置は、全車種右のみの設定だ。

新型Q3/スポーツバック 35 TFSI / 35 TDIクワトロ スペック

Audi Q3 35 TFSI advanced

税込み日本価格:464万円
全長×全幅×全高:4490×1840×1610mm
ホイールベース:2680mm
パワートレイン:1498cc直4ターボ
ギアボックス:7速DCT
最高出力:150ps/5000-6000rpm
最大トルク:25.4kg-m/1500-3500rpm
駆動方式:FWD
使用燃料:ガソリン

Audi Q3 Sportback 35 TDI quattro S line

税込み日本価格:563万円
全長×全幅×全高:4500×1840×1565mm
ホイールベース:2680mm
パワートレイン:1968cc直4ディーゼル・ターボ
ギアボックス:7速DCT
最高出力:150ps/3500-4000rpm
最大トルク:34.7kg-m/1750-3000rpm
駆動方式:4WD
使用燃料:軽油

アウディQ3スポーツバックと新型アウディQ3。    アウディ ジャパン