仕事に、子育てに、介護に…。忙しすぎて自分の体のケアが後回しになっていませんか? ESSE読者250人にアンケートを実施したところ、全体の60%にあたる150人もの方が「現在、不調を感じている」と回答しました。

すぐにできる自己ケアから、相談しにくいデリケートな女性特有の悩みまで、詳しく聞いてみました。


女性ならではの不調に皆悩んでいました(以下、写真はイメージです)

私だけじゃない!体の不調に関するみんなの対処法を徹底調査



30〜40代の女性の不調で最も多かったのが、腰痛、肩こり、頭痛といったつらい痛みを伴う症状です。病院へ行くほどではないにしても、悪化しないように自分でケアしている人の声からご紹介します。

●肩こり・腰痛のセルフケア

「40歳に入って五十肩になってしまいました! とにかく意識して動かすことが大事みたいで、ベランダに洗濯物を干したあと、物干し竿につかまり、腕を伸ばすようにしていました。きっと、側から見たら、かなり変な人だと思われたと思います」(岐阜県・自営業・43歳)

「ヨガボールを使って筋膜リリースを寝る前にしたり、マッサージして、肩こりのセルフケアしています」(北海道・自営業・41歳)

ほかにもバランスボールで姿勢を整えたり、寝る前にストレッチやヨガのポーズをしてみたりするなど、家で簡単にできるエクササイズを取り入れている人が多いようです。

●長時間同じ姿勢でスマホを見ない!

「肩こりで、たまに首も痛くなります。スマホ首というのがあるそうなので、同じ姿勢を続けない、長時間スマホを使わないようにしています」(東京都・主婦・43歳)

スマホが手放せない若い世代も注意が必要ですね。仕事で長時間PCとにらめっこになってしまったり、座りっぱなしという人も、1時間おきに少し職場で歩き回るような習慣をつけたら肩こりが改善してきたという声もありました。

●ジムやマッサージは行くだけでリフレッシュにもなる!


「イライラすることが多くなり、運動不足もあったのでフィットネスへ通い始めました。身体を動かす事がストレス解消になり、また運動のあと、サウナに入っているおかげか、肌の調子もよくなりました」(東京都・主婦・47歳)

「肩と腰が痛いので、定期的に整骨院でマッサージと超音波治療をしてもらっています」(大阪府・会社員・32歳)

時間とお金はかかってしまいますが、ジムやフィットネス、マッサージやエステへ出かけると、気分的なリフレッシュもできておすすめです。仕事や家族など、なかなか口にしにくいプライベートな悩みも、施術者に気軽に話せてスッキリしたという人も多かったです。

●ストレスがかかると顎に不調がくることも!

「右の顎が、あくびや歯みがきのたびに外れては、戻るときに『コンッ!』と大きな音が出てはまるので、外では恥ずかしいです。夜の歯ぎしりで顎に負担がかかっているそうなので、マウスピースをつけて寝ています」(滋賀県・アルバイト・38歳)

大きなストレスがかかると、寝ている間や無意識のうちにギュっと顎をかみしめてしまうことで、頭痛を発症したり、顎関節症になってしまったりする場合も。ひどい場合は医師に相談を。

●症状が持続する場合は、がまんしないで病院へ

「頭痛、肩こり、腰痛があります。看護師だったため生活が不規則で、介助のために身体も使うため、その後、二度の出産で腰痛はマックスに。トコちゃんベルトを購入し、動くときには愛用して乗りきりました。どうしようもない頭痛は、勤め先の先生に相談を重ね、一粒1000円弱する偏頭痛用の薬を常備して服用しています」(岡山県・派遣・32歳)

「めまいが多くあり、耳も聞こえにくかったので病院へかかったら滲出性中耳炎になっていました。このままで倒れたらさらに大変だと思い、意識的に休んでいます」(福島県・主婦・30歳)

頭痛やめまいは、自己判断するのは危険です。思わぬ病気が見つかったというケースもあるので、早めに病院にかかりましょう。

●貧血改善のために鉄玉子を活用

「先日久しぶりに献血をしようと思ったらヘモグロビン値が低くてできませんでした。今まで貧血になったことがなかったのでちょっとショックで、それ以来、南部鉄器の『鉄玉子』を使って白湯をつくり、毎日飲んでいます」(北海道・主婦・47歳)

健康診断の血液検査で、ヘモグロビンの数値を指摘されている女性は多く、普段の食事からも積極的に鉄分が多い食材の摂取を心がけている人もいました。

●しっかり眠ることは、元気の基本!

「疲れ、肩こり、頭痛。不調を感じたら家族に『ママは体調が悪いので寝ます!』と宣言して休ませてもらっています」(埼玉県・45歳・パート)

睡眠の質をアップさせるために、入浴剤にこだわって湯船に浸かったり、寝る前にはスマホを見ないことを習慣づけてみるのもおすすめ。家族が女性ならではのアップダウンにも理解をしてくれるのはいいですね。

女性ホルモンのバランスが崩れ…。生理不順、妊活や出産、更年期の悩み



生理や産前、産後に関する女性の体ならではの不調に困っているといった声も多く寄せられています。

●生理が止ってしまった…


「妊活中ですが、今回初めて生理が飛んでしまいました。ストレスを感じたことがあり、妊活どころではなくなり、まず生理が来るように通院しています」(千葉県・主婦・33歳)

「仕事中に急に吐き気とめまいに襲われたことがあります。また最近は生理が来なくなってしまい、1か月に1回起き上がれないほどの頭痛が襲ってくるので通院します」(神奈川県・主婦・46歳)

●生理のたびに具合が悪くなる。でも薬は…

「生理痛がつらいです。以前はなる前に痛みが出ることがなかったのに、最近は始まる2日前くらいから頭痛や気持ち悪さなどが出るようになってしまいました」(埼玉県・主婦・44歳)

「たまに頭痛がありますが妊活中のため、主治医に相談したらロキソニンなどは飲まない方がいいので、しばらく様子をみた方がいいと言われました。がまんするしかないのでつらいです」(東京都・自営業・37歳)

妊娠を考えている女性や出産後、授乳中のママたちからも、薬を飲むのも慎重にならざるを得ないという悩みも多く寄せられました。

「妊娠初期で悪阻がひどく、不眠と嘔吐の繰り返しを3か月。仕事も休めず、はいつくばりながら行った結果、13週でインフルエンザになりました。うがい手洗いとアルコール消毒していただけに、ショックです」(福井県・教員・29歳)

「めまい。二人子どもを出産した後に二回症状が出たので出産後の疲れかもしれません。今は漢方を飲んでいるのでだいぶ治りました」(福岡県・会社員・38歳)

●出産後の体に変調も…

「出産を控えていますが、産後のホルモンバランスによる神経痛におびえています。第一子出産後は腱鞘炎とばね指に。鍼灸の治療をしていましたが気休めでした。授乳をやめたら治ったので、自分はホルモンの影響を受けやすいようです。これからまた同じことが起きそうで怖いです」(東京都・会社員・38歳)

「3人の子どもを産んでから、尿もれが気になります。まだ34歳なのに! それが気になって頻尿、トイレがないと緊張。困ります」(福島県・会社員・34歳)

「産後(30代後半)、PMSの症状が強くなってきている気がします。できる限りストレスを溜めないようには心がけていますが、なかなか改善できていません」(熊本県・会社員・36歳)

「3人目出産後から股関節痛があります。産後しばらくしたら痛みがなくなるかと思っていましたが、7年たっても痛みは続いたままです。去年、寝返りを打つときに激痛が走り、初めて整形外科を受診しました。骨と骨の間が狭くなっているが、いますぐ悪化するわけではないと言われてひとまず安心。体の負担にならないように体重増加に気をつけ、ウォーキングも控えるようにしています」(滋賀県・主婦・43歳)

●育児と仕事で疲れがたまっているママたち


「産後1年たちましたが、まだまだ赤ちゃんは夜中に何度も起きるし、3人の子育てと早朝の仕事のせいか、フラフラするようになり、子宮頚がん検診を兼ねて婦人科に行きました。血液検査はまだ結果が出ていませんが、もともと肩こりがひどかったので、芍薬天草湯の薬をもらったら少しは楽になりました。身体の不調や普段の疲れを年配の看護婦さんが聞いてくれただけで、気持ちが少しラクになって肩の力が抜けたのかもしれません」(新潟県・主婦・33歳)

「腰痛と座骨神経痛。一人目の子どもをワンオペで無理していたら腰に来ました。接骨院に通っても治らず、整形外科に行ったらヘルニアと診断されました。湿布とリハビリでよくなりましたが、いまでも無理すると脚がしびれます」(千葉県・会社員・32歳)

子どもを元気に育てていくためには、まず親の健康が第一です。ピンチのときには早めに周囲に助けを求められるような環境が必要ですね。

●更年期は薬やサプリで積極的に治療する人が多い

「更年期が始まってきたのか、生理前の頭痛と肩こりがかなりひどく、なにをやっても改善されないのが、生理が来るとなんともなくなる。こんな体質ではなかったので、波が引くようにサッとよくなったり、また実感できるぐらいのイライラと不調が来た! とわかるのは、まさに更年期だと感じ始めました。大豆イソフラボンのサプリとおからパウダーで、改善されてきていることを感じています」(愛知県・パート・46歳)

「手がしびれたり、だるいと感じたり動悸がすることが少し増えました。更年期には早いと思いつつ、『命の母』を飲み始めました。私には合っていたようで、しびれは収まりついでにイライラもおさまりました」(北海道・公務員・42歳)

女性特有の体の不調は、家族や友人になかなか相談しにくい場面もありますが、ひとりで抱え込まないようにSOSを出すのも大切です。心身の健康を維持できるように心がけていきたいですね。

<取材・文/烏丸莉也>