U-23アジア選手権に臨んだU-23日本代表はグループリーグ敗退を喫した。写真:佐藤博之

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 東京五輪予選を兼ねたU-23アジア選手権で、森保一監督率いるU-23日本代表は初戦のサウジアラビア戦を1-2で落とすと、第2戦のシリア戦も同じく1-2として連敗。2013年の大会発足以降、初のグループリーグ敗退を喫してしまう。最終戦のカタール戦も1-1の引き分けに終わり、日本は1勝も挙げることなく、大会から姿を消した。

 ここでは大会期間中、現地で取材を続けたスポーツライターの飯尾篤史氏に、大会に出場したU-23日本代表全選手のパフォーマンスをA〜Cの3段階で評価してもらった。果たして、各選手の貢献度はいかほどか?

――◆――◆――

GK
1 小島亨介(大分) C
0試合・0失点
平均採点:――
チームキャプテンを務めたが、出番は得られなかった。第3戦での出場チャンスもあったが、コンディション不良でふいにした。

12 大迫敬介(広島) A
3試合・5失点
平均採点:6.17
5失点を喫したがいずれもノーチャンスで、しかも3点がPKによるものだった。風格、雰囲気をまとい始め、頼もしい存在だった。

23 谷 晃生(湘南) C
0試合・0得点
平均採点:――
小島が負傷したものの、第3戦で出番を得るまでには力不足だった。新天地の湘南で力を付けて、大迫との差を少しでも縮めたい。

DF
2 立田悠悟(清水) B
2試合・0得点
平均採点:5.50
カタール戦で先発出場し、リスク管理に気を割いた。ただし、ビルドアップでもう少しチャレンジのパスを入れたかった。

3 渡辺 剛(FC東京) C
2試合・0得点
平均採点:5.25
初の国際試合を迎え、アジアの洗礼を浴びた。相手との距離を測れず自由を許し、得意の空中戦でも制空権を握りきれなかった。

15 岡崎 慎(FC東京) B
2試合・0得点
平均採点:5.75
ビルドアップのうまさは抜群で、中盤に何度もボールを供給した。ただ、1対1の対応やリスクマネジメントに課題を残した。

17 町田浩樹(鹿島) C
2試合・0得点
平均採点:4.75
シリア戦でのPK献上も、終盤にカウンターを受けた場面でボールホルダーに寄せなかったのも軽率。武器である左足も、もっと効果的に活用したい。

20 古賀太陽(柏) C
1試合・0得点
平均採点:5.00
初戦ではインターセプトから攻め上がるなど積極性を見せていただけに、終盤の痛恨のパスミスは結果としてチームを苦しめた。

22 橋岡大樹(浦和) A
3試合・0得点
平均採点:5.83
2試合はウイングバックで、最終戦は右ストッパーで出場し、守備面は及第点の出来。過密日程のなか3試合フル出場は立派。
 
MF
4 菅 大輝(札幌) C
0試合・0得点
平均採点:――
第3戦でのスタメンを期待されたが、結局出番は訪れなかった。なぜ、出番がなかったか自問自答し、悔しさを札幌で晴らすしかない。

5 杉岡大暉(湘南) B
2試合・0得点
平均採点:5.50
守備では粘り強く安定感があったが、攻撃力では持ち味であるスピード、迫力を出せず。コンディションはまだ万全ではなかったか。

6 齊藤未月(湘南) A
2試合・0得点
平均採点:5.75
アプローチの鋭さはさすが。闘志を見せた数少ない選手だった。あとは奪ったあとのパスの精度を高められれば、言うことなし。

7 田中駿汰(大阪体育大→札幌) A
2試合・0得点
平均採点:6.25
サウジアラビア戦で見せたワンタッチの縦パスは珠玉の出来。本大会でのボランチのレギュラー候補に一躍名乗りを上げた。

8 田中 碧(川崎) B
2試合・0得点
平均採点:5.75
ボールを奪い、相手に囲まれてもボールを奪わないその力強さが頼もしかった。自信を付けつつあるミドルを放てればよかった。

10 食野亮太郎(ハーツ) B