トップアスリートの現場において、ウェアラブルデバイスを用いてデータを計測することは珍しくなくなってきたが、その手法が体育の授業にも浸透していくかもしれない。

オープンイノベーションの支援を行っている株式会社エッジ・オブは、体育の授業におけるICT(情報通信技術)化の実証実験のために、スポーツセンシングデバイス「Knows3」を活用することを発表した。

 

Jリーグの大分トリニータなども導入しているKnows3は、GPSを搭載しており、リアルタイムに心拍数や運動強度などを測定できる。

従来の体育の授業では、撮影した映像を観察し、主観に基づく教師と生徒の対話が行われることはあった。そこでKnows3を活用すれば、データに基づいた客観的な対話ができ、課題の明確化や事故の未然防止などが期待できる。

 

データは生徒側にも与えられるため、生徒が授業を振り返りやすくなり、教師との対話の機会もこれまで以上に増すのではないだろうか。一方通行な授業ではなく、双方向のコミュニケーションを生み出すことで、生徒の将来にもプラスになりそうだ。