ラブストーリーやアクション作品などさまざまなジャンルの作品に出演し、今勢いのある若手俳優の一人として注目を集める福士蒼汰。そんな彼が出演したおすすめ映画をまとめてご紹介。

福士蒼汰 プロフィール

福士蒼汰は1993年5月30日生まれ、東京都出身。身長183cm。

雑誌に掲載された写真がきっかけでスカウトされ、2010年に現在の芸能事務所に所属。

2011年、TVドラマ『美咲ナンバーワン!!』で俳優デビューを果たす。同年『仮面ライダーフォーゼ』でTVドラマ初主演、同シリーズの劇場版で映画初出演・初主演を飾る。

2013年、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演し注目度を集め、2014年に『好きっていいなよ。』『神さまの言うとおり』『イン・ザ・ヒーロー』の3作品で第38回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。翌年、TVドラマ『恋仲』で月9初主演を飾る。

その後は、2015年『ストロボ・エッジ』、2016年『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、2017年『ちょっと今から仕事やめてくる』『曇天に笑う』、2018年『BLEACH』『旅猫リポート』と主演作を重ねる。

2019年、『ザ・ファブル』ではヒール役で出演しアクションを披露。TVドラマでは『4分間のマリーゴールド』で主演を務めている。2020年には『カイジ ファイナルゲーム』が公開予定。

アクションもこなせる若手俳優として抜擢される機会も多く、多方面で活躍を見せる俳優の一人である。

『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』(2011)

特撮TVドラマ「平成仮面ライダー」シリーズの12作目『仮面ライダーオーズ/OOO』の劇場版。800年前の江戸を舞台に、仮面ライダーオーズと「失われたメダル」を狙う錬金術師との闘いを描く。

本作が映画初出演となる福士蒼汰は、如月弦太朗・仮面ライダーフォーゼの声を担当し、特別出演で参加。同年の『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』では、前作と現在の仮面ライダーが共演。仮面ライダーオーズの渡部秀と共にダブル主演を務めた。

※画像は『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』より

『図書館戦争』(2013)

ベストセラー作家・有川浩による「図書館戦争」シリーズを、岡田准一と榮倉奈々のダブル主演で実写映画化。『GANTZ』『キングダム』などの佐藤信介がメガホンをとり、TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』などの野木亜紀子が脚本を担当。

国家によるメディア検閲が正当化された架空の日本を舞台に、読書の自由を守る自衛組織「図書隊」の闘いと、隊員たちの成長や恋模様を描く。

福士蒼汰が演じたのは、図書特殊部隊に所属する優秀な青年・手塚光。足を引っ張りがちな同期の笠原郁(榮倉奈々)に冷たい言葉を浴びせるが、図書隊の仲間たちとともに成長していく。本作では本格的な銃撃シーンを見せ、続編の『図書館戦争-THE LAST MISSION-』では地上戦を披露した。

『江ノ島プリズム』(2013)

神奈川県の江の島を舞台に、3人の若者たちの恋と人間関係を描いた青春ファンタジー。タイムトラベルの方法を手に入れた青年が、親友の病死という過去を変えるために奮闘する。監督は、のちに『バースデーカード』などを手掛ける吉田康弘。

主演を務めた福士蒼汰は、主人公の城ヶ崎修太を演じた。修太と木島朔(野村周平)、安藤ミチル(本田翼)の3人は幼なじみで大親友だったが、朔の急死とミチルの留学で1人残され、負い目を感じながら空虚な日々を送っているという役どころ。普段は少し天然なキャラクターだが、親友のために奔走する青年を熱演した。

『好きっていいなよ。』(2014)

TVアニメ化もされた葉月かなえの同名人気コミックを、『森崎書店の日々』などの日向朝子が監督・脚本を務め、実写映画化。友達も彼氏も作らず1人で生きてきた女子高生が、学校一のイケメンとの出会いを通して恋や友情を知り、成長していく姿を描いたラブロマンス。

福士蒼汰は川口春奈とダブル主演を務め、学校一のイケメンのモテ男・黒沢大和を演じた。ひょんなことから出会った橘めい(川口春奈)を気に入り、彼女のピンチを救うためにキスをする。優しく一途な性格で、めいに素直な気持ちをぶつけて心を開こうとするひたむきさを鮮やかに表現した。

『イン・ザ・ヒーロー』(2014)

スーツや着ぐるみを着用して特撮作品などに出演する“スーツアクター”を題材にしたヒューマンドラマ。後に『百円の恋』『嘘八百』などを手掛ける武正晴がメガホンをとったオリジナルストーリー。実際にスーツアクターの経験を持つ唐沢寿明が主演を務め、激しいアクションを披露した。

福士蒼汰が演じたのは、人気若手俳優の一ノ瀬リョウ。ヒーロー番組を軽視し、裏方を見下すなど生意気な態度をとるが、ある事件がきっかけで改心。ベテランスーツアクターの本城渉(唐沢寿明)と絆を深めていく。

「仮面ライダー」シリーズの主演経験を持ち、自身も人気絶頂の若手俳優である福士が、自分と重ね合わせながら演じる姿に注目したい。本格的なアクションシーンも見どころの一つ。

『神さまの言うとおり』(2014)

金城宗幸原作・藤村緋二作画の同名人気コミックを、多数の話題作を生み出す三池崇史がメガホンをとり実写映画化。普通の日々を送る高校生たちが、突如不条理なサバイバルゲームに巻き込まれ、生き残るために奮闘するさまを描く。

主演を務めた福士蒼汰は、マイペースでおとなしい性格の高校生、高畑瞬を演じた。平凡で退屈な日々に辟易しており、突然放り込まれたサバイバルゲームでは、高い集中力と行動力で試練を乗り越えていく。非日常の中で発揮される非凡さを見事に表現した。

本作と『好きっていいなよ。』『イン・ザ・ヒーロー』の3作品で第38回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。

『ストロボ・エッジ』(2015)

「別冊マーガレット」にて連載された咲坂伊緒の同名人気コミックを実写映画化。『オオカミ少女と黒王子』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの廣木隆一が監督を務めた。女子高生・仁菜子の初めての恋と、彼女を取り巻く人々の切ない片思いを描いた青春ラブストーリー。

福士蒼汰は、有村架純とダブル主演を務め、学内で一番人気の男子高校生・一ノ瀬蓮を演じた。彼女がいるため木下仁菜子(有村架純)からの告白を断るが、一途な彼女に惹かれていくという役どころ。一見クールだが実は優しさを内に秘めた高校生を好演した。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)

発行部数160万部を超える七月隆文の同名小説を、『ホットロード』『アオハライド』でタッグを組んだ三木孝浩監督・吉田智子脚本で実写映画化。一目惚れした女性と交際を始めた美大生が、彼女が抱える信じがたい秘密と向き合う姿を描いた切ないラブロマンス。舞台となる京都の美しい風景や名所も見どころ。

福士蒼汰は主演を務め、美大生の南山高寿を演じた。福寿愛美(小松菜奈)へのまっすぐな恋心と、彼女が抱える秘密に苦悩する、熱のこもった演技が涙を誘った。

『無限の住人』(2017)

沙村広明による同名人気コミックを、木村拓哉主演・三池崇史監督で実写映画化。不死身の侍・万次と、敵討ちの用心棒として彼を雇った少女の壮絶な戦いを追ったアクション時代劇。300人ものエキストラによる壮大なクライマックスシーンが話題を呼んだ。

福士蒼汰が演じたのは、剣客集団・逸刀流の統首・天津影久。クールな面持ちの内面に強い野心を燃やす役どころで、妖気と残虐さが共存する美しい悪役を披露。独特な形をした斧を操り闘う姿にも注目したい。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)

北川恵海の同名ベストセラー小説を、『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』などの成島出監督が実写映画化。ブラック企業で疲弊したサラリーマンが、同級生と名乗る謎の青年との交流を通じ、生き方を見つめ直していく。働く人に勇気と共感を与える感動作。

福士蒼汰は主演を務め、電車に跳ねられそうになる青山隆(工藤阿須加)を助ける謎の青年・ヤマモトを演じた。いつも明るく爽やかだが、実はある秘密を抱えているという複雑な役どころ。人間が持つ陰と陽を見事に演じきった。

『曇天に笑う』(2018)

アニメ化や舞台化もされた唐々煙による同名人気コミックを、「踊る大捜査線」シリーズなどの本広克行監督がメガホンをとり実写映画化。明治初期の滋賀県・大津を舞台に、300年に1度復活して人に災いをもたらすという大蛇(オロチ)をめぐり、3人の兄弟、明治政府の部隊、忍者一族が繰り広げる三つ巴の闘いを描いたアクション・エンターテインメント。

主演を務めた福士蒼汰は、三兄弟の長男で曇家第14代当主・曇天火を演じた。明るさと強さを兼ね備え、兄弟のために奮闘する熱き男を体当たりで熱演。出演を重ねるごとに進化する、強く華麗なアクションシーンにも注目したい。

『ラプラスの魔女』(2018)

ベストセラー作家・東野圭吾の同名ミステリー小説を、三池崇史監督・櫻井翔主演で実写映画化。広瀬すずがヒロインを務めた。地球化学を研究する大学教授と、自然現象を言い当てる謎の女性が、奇妙な連続殺人事件の真相解明に乗り出す。

福士蒼汰が演じたのは、失踪中の青年・甘粕謙人。3度目の三池作品となる本作では、事件の鍵を握るとされるミステリアスな青年を熱演した。

『BLEACH』(2018)

「週刊少年ジャンプ」で長期連載され、ゲーム化やアニメ化もされた久保帯人の同名大人気コミックを、『アイアムアヒーロー』『キングダム』などの佐藤信介監督がメガホンをとり実写映画化。幽霊が見える高校生が、死神と名乗る少女から死神の力を与えられ、人の魂を食らう虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちとの戦いを繰り広げる。

福士蒼汰は主演を務め、主人公の黒崎一護を演じた。情に厚く、家族思いの優しい性格で、霊感が強いこと以外は普通の高校生だったが、朽木ルキア(杉咲花)との出会いにより、死神代行として戦いに身を投じていく。

『無限の住人』に続き2度目の共演となる杉咲花との掛け合いや、ほぼノースタントで挑んだアクションシーンも見どころの一つ。

『旅猫リポート』(2018)

有川浩の同名ベストセラー小説を実写映画化。有川原作の『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の実写化を手掛けた三木康一郎監督が再びメガホンをとった。青年と猫の旅路を描いた、温かく切ないロードムービー。

主演を務めた福士蒼汰は、猫が大好きな心優しい青年、宮脇悟を演じた。ある事情から愛猫のナナ(声・高畑充希)を手放すこととなり、新しい飼い主を探す旅に出る。優しさあふれる笑顔の中に、ふいに悲しみをにじませる、純朴な青年を好演した。

『ザ・ファブル』(2019)

南勝久による同名人気コミックを、カンヌ受賞歴を持つCMディレクターであり、『ガチ星』『劇場版めんたいぴりり』などの監督を手掛ける江口カンが実写映画化。伝説の殺し屋・通称“ファブル”が、1年間殺しを封印し、一般人として普通に暮らすよう命じられる。岡田准一が主演を務め、木村文乃、山本美月、柳楽優弥、向井理ら豪華キャストが集結した。

福士蒼汰が演じたのは“フード”と呼ばれ、殺しも厭わず行う何でも屋の青年。殺しや戦いに愉しみすら覚え、狂気じみた表情を見せる、冷酷な悪役を熱演した。『図書館戦争』ぶりの共演となる岡田准一との対決シーンも見逃せない。

【文/ココネコ】

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