RPAが落雷から工場を守る
青海工場は、目の前に日本海、背後に山々が並ぶ。この山から採れる石灰石から、カーバイド(クロロプレンなどの原料)やセメントが作られている。海のそばに山があり、雲が湧きやすく、雷雲が時折発生する。同工場は姫川水系に、自社と北陸電力との合弁会社(黒部川電力)の水力発電所を多く持ち、青海工場と水力発電所をつなぐ送電線が張り巡らされている。そこに雷が落ちれば、電力の供給が止まり、生産がストップする恐れがある。落雷予報が出るとこれまでは工場のスタッフが30分に1回、気象庁ホームページを確認。落雷の危険が高まれば手作業で警告音を発していた。人材を別の作業に振り分けるため、その作業にRPAを導入した。
同社は2018年度から5カ年の経営計画を実行中で、生産や業務におけるプロセス改革に取り組んでいる。RPAもその一環で、新村工場長は「部分的に新技術を試すスモールスタートの方針でやってきた。今後はうまくいった技術の適用範囲を拡張させていく」と強調する。(新潟・山田諒)
