コアな魅力がつまったミステリートレイン

8月最後の土曜日、亀戸駅から大師前駅まで運転された「ミステリートレイン芭蕉の湯号」に乗ってきました。今回の臨時列車は2019年7月から8月にかけて行われた「あだち銭湯スタンプラリー」の賞品として運行され、通常ではありえないルートを通り終着駅へ向かうという、マニアの心をくすぐるような内容でした。あだち銭湯スタンプラリーについては詳しくはコチラ

 

 

お昼の12時頃、亀戸駅に集まった参加者の方たちは「銭湯もりあげた〜い」の荒木さんに導かれ、主役である「芭蕉の湯号」に向かいます。

 

コアな魅力その1:レアな行き先

 

今回乗車する列車、よくよく見ると行先表示が「たびじ」になっています。もちろん「たびじ駅」という駅はなく、特別に表示されたものです。この行先表示は普段の生活ではなかなか見る機会がないのでとても貴重なものです。

 

列車は東武鉄道の方々に見送られ定刻通り亀戸駅を出発しました。

 

コアな魅力その2:曳舟駅で逆走!?

列車は順調に曳舟駅へ入線、しかしここでもコアな魅力が。なんと上り線のホームに入線しました。つまり逆走です。どのくらいすごいことかわかりやすく言うと、バス停でバスを待っていたら反対方向へ向かうバスが逆走してやってくるくらいすごいことです。この光景にはホームで列車を待っている人たちも驚いた様子でした。そんな人たちをよそ目に「芭蕉の湯号」は終点の大師前駅を目指します。

 

コアな魅力その3:北千住駅を通過

曳舟駅から西新井駅まではノンストップの「芭蕉の湯号」ですがその途中に北千住駅があります。この北千住駅は東武鉄道のすべての営業列車が停車するため普通に生活をしていたらまず通過することはあり得ません。そんな”人生ゲームの結婚マスのような”北千住駅を通過できるのも「芭蕉の湯号」ならではの魅力です。通過するときは東武鉄道の乗務員の方もどこかテンションが高く、解説に力が入っていたように感じました。

 

下車後も盛り沢山のイベント

終点の大師前駅に降りると、アンデス楽器の柔らかい音に迎えられました。

 

また改札には暖簾がかかり、改札口は番台のような装飾が施されており、まるで銭湯に来たかのような心地に

 

そしてこの日は庶民文化研究家の町田忍さんも偶然乗車しており、銭湯にまつわる話で参加者を盛り上げていました。

 

イベントの最後には銭湯グッズの販売会も。ここではイラストレーター&漫画家であり「銭湯もりあげた〜い」のメンバーでもある、メソポ田宮文明さんが出迎えてくれました。

 

イベント後も「あだち」を楽しむ要素が

今回のイベントでは参加者全員に西新井大師の商店街で使える商品券と、足立区内の銭湯で使える入浴券、そして記念タオルと乗車証がプレゼントされました。イベント後は参加者それぞれが思い思いの場所で時間を過ごしていました。

 

 

僕は西新井大師の目の前の割烹「清水屋」で茶そばを食べ、その後は汗を流しに『岡田湯』へ。

 

『岡田湯』には豊富な浴槽と外気浴もできる露天風呂があり難なくととのうことができました。『岡田湯』の記事はコチラ

今回のイベントは鉄道好き、銭湯好きだけでなく幅広い層の人たちが楽しめる内容となっていました。来年も開催されるようであればぜひ参加したいイベントです。