10月6日(日)スタートの『プレミアムドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear」』(BSプレミアム)の試写会が行われ、尾野真千子、柄本佑、若葉竜也、上白石萌音が出席した。

本作は不朽の人間愛憎劇「怪談牡丹燈籠」を新たな視点で完全映像化。20年にもわたる壮大な敵討ちや因果応報の物語を、特殊メイクやワイヤーアクション、チャンバラなどの演出を取り入れて描く。

 

主君を殺し、家の乗っ取りをたくらむ悪女・お国を演じる尾野は「怪談のドラマ化は面白そうだなと思って参加させてもらいましたが、撮影は想像どおり楽しかったです。こんなにいろんな方と交えて、いろんなことができたこともないですし、こんなに難しいと思ったことも最近なかったので、完成がすごく楽しみでしたが、試写を見て満足しています」と語った。

 

旗本・宮辺家の次男の源次郎を演じた柄本は「僕は尾野さんとの撮影が多かったので、本人を前にして言うのもあれですが、とてもすてきな女優さん。一緒にせりふを交わす一言一言が楽しくて、尾野さんだったからこの源次郎という役に挑んでいけたと思っています」と。

 

若い武士・孝助を演じた若葉は「正義とか悪ではなく、人間のグロテスクなものを抱えた人たちが織り成すものにしたいという思いがありました。面白いものになってると思うのでよろしくお願いします」とPRした。

 

許されない恋に焦がれ死にをするお露を演じた上白石は「そうそうたる先輩たちの怪演を目の前におののき震えながらも、お露をどうやって演じたらいいのかと思っていた部分があったのですが、監督や共演者の皆様に導いていただきました」と振り返った。

 

尾野は撮影で大変だったことを聞かれると、「ブラジャーは着けませんでした。インナーとかこの時代にないものが見えたら嫌だなって思ったので」と打ち明けた。柄本は「僕は殺陣ですね。源次郎さんは居合いがうまい人だったので、殺陣師の方にいろいろ教えていただいて練習しましたが、本当に大変でした」と語った。

 

尾野は希代の悪女という役柄について、「分かりたくないんですけど、女だから分かってしまう。ドロドロしたものってあればあるほど魅力的に見えるし、悪女がちょっとした憧れでもあるんですよね。なので、気持ちが分かる半面、分かりたくないなって思います」と語った。

 

上白石は「好きすぎて死んでしまうってどういうことなんだろう?って思っていたんです。でも、実際に現場で新三郎(中村七之助)さんがどんどん遠ざかっていくのを見て、あるのかもしれないなって思いました。死んじゃうほど人を好きになったことがないので、そういう恋も一度はしてみたいなと思いました」と語ると、すぐに「あっ、やっぱりいいです(笑)」と撤回して笑わせた。

 

会見に同席した制作統括の川崎直子は「実力派の役者の方々の演技合戦を楽しんでいただけたらと思います。2話以降は尾野さんと柄本さんが悪になり、上白石さんは牙が生えたり、目が光ったり、若葉さんは長い旅に出て最終的にはかっこいい殺陣でドラマを締めてくれます。ワイヤーアクションや特殊メイクなどにも挑戦して今どきな怪談になっています」とPRした。

 

 

『プレミアムドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear」』
BSプレミアム
10月6日(日)スタート
毎週(日)後10・00〜10・49(初回のみ79分)