上海国際が入居するビル

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負債は約200億円 売掛金の回収難で仕入先への返済が滞った

 上海国際(株)(TDB企業コード:984613157、資本金4億9000万円、東京都中央区新川1-24-12、代表茅建医氏)は、9月12日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請、同月19日に同地裁より再生手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は、大川友宏弁護士(東京都千代田区丸の内2-7-2、長島・大野・常松法律事務所、電話03-6889-7000)。監督委員は、近藤丸人弁護士(東京都中央区銀座1-8-21、近藤丸人法律事務所、電話03-3567-6261)が選任されている。

 当社は、1993年(平成5年)6月に設立。中国・上海市人民政府の外部機関である上海海外公司の日本の駐在機関として、三国間貿易を中心に輸出入貿易を手掛けていた。主に化学繊維原料、プラスチック原料などの石油化学製品を取り扱い、2018年12月期には年売上高約1798億円を計上していた。

 しかし、売掛金の回収難によって仕入先への返済が滞り、今回の措置となった。今後は、スポンサー企業を募り、再生を図る方針。

 負債は、債権者約80名に対し約200億円。