フェアファクスコレクティブのネクタイ(帝国データバンク撮影)

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主力ブランド「サイコ バニー」のライセンス契約満了後、売り上げが減少

 フェアファクスコレクティブ(株)(TDB企業コード:987059891、資本金1000万円、東京都渋谷区神宮前3-7-10、代表慶伊道彦氏)は、9月19日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、保全管理命令を受けた。

 申請代理人は山形康郎弁護士(大阪市中央区北浜2-5-23、弁護士法人関西法律特許事務所、電話06-6231-3210)。監督委員は石田惠美弁護士(東京都千代田区有楽町1-6-4、日比谷見附法律事務所、電話03-3595-2067)。

 当社は、1976年(昭和51年)8月に設立されたネクタイメーカー。セレクトショップや百貨店向けにネクタイやシャツの企画卸やOEMを中心に、オリジナルブランド「FAIRFAX(フェアファクス)」や「サイコ バニー」「BROOKLYN TAILORS(ブルックリンテーラーズ)」を展開。英国のクラシックスタイルをベースとしたデザインが人気を呼び、近年ピークとなる2017年7月期の年売上高は約19億7000万円を計上していた。

 しかし、2017年7月期中に主力ブランド「サイコ バニー」のライセンス契約が満了となり、売り上げが減少。新ブランドとしてカジュアルビジネスウェア「BROOKLYN TAILORS」や「SUN68」をスタートしたものの販売が伸び悩んでいた。その後は百貨店向けにシャツの企画販売に注力したが、不良在庫の償却で2019年1月期(決算期変更)に赤字に転落し、資金繰りが急速に悪化。金融機関にリスケを要請し経費の圧縮に努めたが、好転せず今回の措置となった。

 負債は2019年1月期末時点で約13億2700万円。

 なお9月25日13時30分から「TKP日本橋カンファレンスセンター」(ホール316)で債権者説明会が開催される予定。