いよいよラグビーワールドカップが始まる

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 いよいよ9月20日に開幕するラグビーワールドカップ。初となる地元開催、前回・イングランド大会の日本代表の活躍もあって盛り上がりは必至だ。

 帝国データバンクでは、ラグビー関連ワードを冠する企業名をリサーチした。

 なお、ラグビー由来でないケースもあることはご容赦頂きたい。

ノーサイドは44社、ポジション名も

 最もポピュラーとも言える「トライ」が断トツの273社。次いで、チームで力を合わせて取り組む「スクラム」が114社だった。

 先日最終回を迎えたドラマのタイトルにも用いられた「ノーサイド」は44社だ。また、野球のナイン、サッカーのイレブンとともに、ラグビーチームを示す「フィフティーン」は8社。競技そのものの「ラグビー」は1社、ラグビーを漢字で表した「闘球」はゼロ社だった。

 ポジション名の企業も存在する。チームの大黒柱とも言える「ナンバーエイト」は24社、うち9社は1年以内の設立だ。最後の砦「フルバック」は12社。日本代表キャプテン、リーチマイケル選手のポジション「フランカー」や司令塔「スタンドオフ」もあるが、つなぎ役「スクラムハーフ」は1社のみだった。

 また、プレーを冠した社名では、上述したトライやスクラムのほか「タックル」(25社)、「ラインアウト」や「フェアキャッチ」もある。

 ちなみに、高校のラグビー部が舞台となった大ヒットドラマ『スクール☆ウォーズ』の代表的なフレーズとも言える「ワンフォアオール」は36社、「オールフォアワン」は31社だった。

反則も社名に!?

 一方、ユニークなところでは、反則名を冠した企業もある。

 「オフサイド」(19社)や「ノックオン」(4社)などがそれだ。そのほか、大会会場の一つとなっている花園ラグビー場のある東大阪市には、全国で唯一となる「スローフォワード」がある。

 (株)スローフォワードの社長で自身もラガーマンだった筒井勇雄氏は「前に投げるという有利なことをしないで、自分の力で、確かにゆっくりではありますが、地道に着実に一歩一歩前進して行きたいという思いから名前を付けました」と語る。

 チャレンジする、チーム一丸となるというスローガン的な役割、紳士のスポーツとしての良いイメージを持たせる、はたまた反面教師とするなど会社が発展するよう社名に込めた思いはそれぞれで興味深い。

(注)英字商号も含む。ワンフォアオールなどは「フォア」と「フォー」の両方を含む。商号の一部となっているものは対象外。