箱が大好きな“モフモフ3匹”トン・シノ＆たねお 無条件で幸せになれる“猫あるある”
■譲渡会に里親募集、保護猫…3匹の出会いはバラバラ
卵山家に暮らす5歳のトンちゃん、4歳のシノさんはメスの雑種。そして、2歳のオス・たねおは現在里親募集中だ。
――まずは、トンちゃんとシノさんをご家族として迎えたきっかけを教えてください。
【卵山玉子さん】トンちゃんとの出会いは、譲渡会です。ケージの中で仰向けに寝転がりながらこちらを見ていたのが印象的でした。その1年後に、インターネットの里親募集でシノさんと出会いました。民家の庭先に1匹で現れて餌をもらっていたそうです。
――たねおくんも保護猫なんですよね？
【卵山玉子さん】はい。たねおは愛護団体に保護された猫で、預かりボランティアとして一時預かりをしています。元々3匹兄妹だったのですが、他の兄妹猫は里親さんが決まり、たねおは現在も募集中です。
――それぞれの名前の由来を教えてください。
【卵山玉子さん】トンちゃんとシノさんは、模様と雰囲気で決めました。たねおは愛護団体の代表の方がつけてくれた名前で、「えだこ」と「みのる」という兄妹猫がいます。
――トンちゃんもシノさんも、雰囲気にぴったりです。3匹はどんな性格ですか？ まず、トンちゃんとシノさんから…。
【卵山玉子さん】トンちゃんは複雑なめんどくさい性格です。やや横暴だけど繊細で、自分が一番じゃないとションボリします。初見の方にはかなりの確率でオスと間違われます。シノさんはビビリなところがありますが礼儀正しさとずうずうしさのバランスに優れた猫で、人にも猫にもフレンドリーで性格がいいです。
――たねおくんはいかがですか？
【卵山玉子さん】たねおは男子っぽく、とても活発で明るい性格です。爪切りと目薬担当の私のことはあまり信用していませんが、夫と2人きりのときだけデレデレするそうです。
――デレデレしているたねおくん、見てみたいです（笑）。最近、3匹がハマっていることがあればお聞かせください。
【卵山玉子さん】性格や好みがバラバラな3匹ですが段ボール箱はみんな好きで、リビングが段ボール箱だらけになっています。あと最近トンちゃんが人間と添い寝するようになりました。寒いとき以外は添い寝してくれなかったので、すごく嬉しいです。
■大好きなシノさんのために…たねおを叱る“ボス猫”トンちゃん
――それぞれの好きなもの、苦手なものは？
【卵山玉子さん】シノさんが1番好きなのはトンちゃんで、2番目は人の服にもぐりこむことです。大きい音と知らない人が苦手です。トンちゃんはお尻をポンポンしてもらうのが大好きで、スキあらばお尻を差し出してきます。苦手なものは掃除機とたねおです。
――なるほど（笑）、たねおくんは？
【卵山玉子さん】たねおの好きなものは夫と猫じゃらしです。苦手なものはブラッシングで、くすぐったいのかグニャグニャして逃げます。
――3匹の日課で特徴的なものはありますか？
【卵山玉子さん】シノさんは朝6時ごろに寝室でニャーニャー騒いだあと、布団に入ってくるのが日課です。騒がなくても布団には入れるのですが、いったん騒ぎます。トンちゃんは無口な猫ですが、お腹が減っていたり不満があると、垂直にジャンプしてアピールします。たねおは身体能力が高いスポーツマンなので、毎日 昼と夜寝る前に全力で遊ばせています。あと、トンちゃんとシノさんがトイレに入ると覗こうとするので止めます。
――たねおくんがトンちゃんとシノさんが大好きなことが伝わります（笑）。3匹の印象深いエピソードがあれば教えてください。
【卵山玉子さん】前にたねおがふざけてシノさんをかじって、シノさんが「ニャーーッ」と怒ったら、寝ていたトンちゃんがすぐに駆けつけて、たねおを叱ったんです。「トンちゃんは立派なボス猫なんだな」と感心しました。ただ、トンちゃんもたまにシノさんをかじります（笑）。
■漫画家デビューのきっかっけはツイッター 猫のいる生活ならではの贅沢な悩みも
――アメブロでは、公式トップブロガーとして活動されています。ブログをはじめたきっかけは？
【卵山玉子さん】最初にツイッターをやっていて、そのあとツイッターをやっていない方にも見てもらおうと、ブログを始めました。それから、2年ほど前にインスタグラムも始めました。
――猫のコミックエッセイを多数出版されていますが、本とツイッターやインスタグラム等SNSの違いがあれば教えていただけますか？
【卵山玉子さん】ツイッターやブログでは新刊や掲載のお知らせをしたりしますが、基本インスタグラムのほうでは徒然にかわいい写真や動画を上げています。本は描き下ろしや写真など、手にとってくれた方に楽しんでもらえるように、毎回試行錯誤しています。
――SNSを通して変わったことがあれば、お聞かせください。
【卵山玉子さん】漫画家デビューのきっかけがツイッターに投稿した猫漫画だったので、職業が変わりましたね。リビングで漫画を描いていると、3匹の猫が順番に邪魔しにくるのがちょっと大変ですが、贅沢な悩みですよね（笑）。
――飼い猫といて一番幸せを感じる瞬間はどんな時ですか？
【卵山玉子さん】無防備にひっくりかえって寝ていたり、なでられて満足そうにしているのを見るとなんとも幸せな気分になります。
――今後、猫たちと一緒に実現させたい夢はありますか。
【卵山玉子さん】 直近で実現させたい夢は家の壁にキャットウォークを作ることです。あとは、3匹の暮らしを見て、保護動物や預かりボランティアに少しでも興味をもってもらえたらいいなと思っています。
