フォークリフトアームの開発・製造などを手がけたTS商事(旧:トヨシマ)、特別清算開始
REVICなどの支援を受け、会社分割により事業は継続している
(株)TS商事〈旧:(株)トヨシマ、TDB企業コード:580183137、資本金4億8130万円、大阪府池田市住吉1−1−6、代表清算人田邉義和氏〉は、9月3日に大阪地裁より特別清算開始命令を受けた。当社は、1936年(昭和11年)3月に設立。フォークリフトアームやコイルスプリング、板バネ、角鋼材などの製造を手掛け、一部自動車用部品・農業機械器具の卸売を行っていた。主力製品であるフォークリフトアームは、日本国内でのシェア60%を占め、小型のものは中国子会社で製造したものを自社工場で完成品に仕上げ、大型のものは自社工場で一貫生産していた。テーパー技術という特殊圧延技術を保有し、特許を取得するなど高い製造技術で自動車メーカー・産業用車両メーカー関連に営業基盤を確立。また、全国に営業所を設置して自動車関連部品の販売も行っていた。取引先からの受注が好調だった86年2月期には年売上高約146億1800万円を計上していた。
負債は金融債務を中心に約30億円。