中国メディアは、「中国高速鉄道と新幹線のどちらがより先進的か」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では高速鉄道の自動運転技術の開発が行われており、この技術は2019年末までに開通予定の北京−張家口の路線で実用化される見通しとなっている。

 中国高速鉄道の発展を誇りに思う中国人は多いが、同時に「新幹線が気になる」という中国人も少なくない。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国高速鉄道と新幹線のどちらがより先進的か」と題する記事を掲載した。

 記事は、「蓄積された技術」から言えば新幹線は中国高速鉄道よりわずかに上であると主張したうえで、中国高速鉄道は新幹線とは違い、主要な部品を自国で製造する能力がまだないと指摘。また交通機関の「利用のしやすさ」という点でも日本は中国の先を進んでいると説明した。確かに新幹線の主要な駅は都市の中心にあり、他の交通機関との連携もスムーズだが、中国高速鉄道の駅は郊外にあることが多く、不便であることは否めない。

 続けて、中国高速鉄道は「新しい技術を開発して実用化するスピード」と「低コスト」の点では新幹線より優れていると主張する一方、高速鉄道産業を牽引してきた日本に対し、中国はまだまだ学ぶべき点が数多く存在するのは事実だと指摘した。

 中国高速鉄道と新幹線の比較は、中国ネットユーザーにとって注目のテーマらしく、記事には数多くのコメントが寄せられている。たとえば「新幹線は日本が知的財産権を持つオリジナルの高速鉄道であり、すでに成熟した技術だが、中国高速鉄道は日本やドイツ、フランスの技術の上で、学習と模索によって成り立っている技術だ」、「新幹線の方が乗客のことを考えている。中国高速鉄道の車両は完全に禁煙だから、駅に停車するたびに喫煙のために乗客がホームに降り、ホームはポイ捨てされたタバコだらけになっている」といった声が見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)