ブランドエックスが経営していた店舗(帝国データバンク撮影)

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音楽CD市場が縮小するなか、賃料や人件費が重荷となり資金繰り悪化

 (株)ブランドエックス(TDB企業コード:453010073、資本金1000万円、東京都豊島区東池袋3-2-5、代表藤村辰己氏)は、8月28日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は北川琢巳弁護士(東京都千代田区飯田橋4-7-11、北川・中村法律事務所、電話03-3221-1225)。債権届出期間は9月25日まで。

 当社は、1988年(昭和63年)7月に設立。池袋サンシャインプラザ地下1階にて、ビジュアル系音楽ソフト専門店「Brand X(ブランドエックス)」を運営していた。ビジュアル系アーティストを専門とした音楽CD、DVD、本や写真集などの小売りを中心に、店内にてアーティストプロモーションを兼ねたイベントなども手がけていた。また、インターネットによる通信販売なども手がけ、豊富な品揃えからビジュアル系バンドの愛好家から広く親しまれていた。

 しかし、近年はインターネットによるダウンロードやストリーミング配信サービスの普及など音楽CDの市場が縮小するなど厳しい経営環境のなか、賃料や人件費が重荷となり資金繰りが悪化。事業継続が困難となり、5月7日に事業を停止して自己破産申請の準備に入っていた。

 負債は債権者約200名に対し約2200万円。