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こんにちは、阿久津です。PCに接続するディスプレイを物理的に切り替えたとき、まれに正しく描画されないケースがありました。筆者も以前に4Kディスプレイを導入したとき、既存ディスプレイの配置情報をWindows 10で変更したところ、ディスプレイの設定が切り替わらないトラブルに見舞われたことも。

このトラブルを解消するには、レジストリ内に保存されたディスプレイ設定を削除する必要があります。今回はディスプレイ設定を削除するチューニングをお届けしましょう。

1. レジストリエディターを起動します。

2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Configurationキー下のサブキーをすべて削除します。

3. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Connectivityキー下のサブキーをすべて削除します。

4. HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\ScaleFactorsキー下のサブキーをすべて削除します。

5. レジストリエディターを終了させます。

6. PCを再起動します。

以上で作業は終了です。

PC再起動後はディスプレイを再検出し、すべての設定が既定に戻ります。レジストリのConfigurationキーには各ディスプレイで使用している解像度や周波数情報、Connectivityキーには各ディスプレイに対して使用したトポロジー情報(複製や拡張など)、ScaleFactorsキーには各ディスプレイのDPI設定などを格納しています。

各情報をレジストリから削除することで、Windows 10はPCに接続したディスプレイの情報を再取得するため、冒頭に述べたようなディスプレイ関連のトラブルを解消できます。

各サブキーは使用しているディスプレイベンダーに基づいて名付けられるため、Configuration、 Connectivity、ScaleFactorsキーをまとめて削除するレジストリファイルを用意しました。上記の手順が煩雑に感じる方は、ダウンロードしたZIPファイルを展開し、結合後はPCを再起動してください。

Configuration、 Connectivity、ScaleFactorsキーをまとめて削除するレジストリファイル(ZIPファイル)

それでは、また次回お目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)