白百合福祉会が運営していた障がい者支援施設「白百合作業所」(帝国データバンク撮影)

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介護給付金の不正受給で2事業所の指定取り消し処分を受けていた

 社会福祉法人白百合福祉会(TDB企業コード:968312225、福岡県三潴郡大木町前牟田261、理事長江崎隆文氏)は、7月25日に福岡地裁柳川支部より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は宮崎智美弁護士(福岡県久留米市中央町38-6、青翠法律事務所、電話0942-36-2177)。

 当法人は1992年(平成4年)4月に障がい者支援施設「白百合作業所」(定員20名)を開所し創業。2005年(平成17年)11月に法人改組し、2006年10月に開設した共同生活介護施設「グループホーム宝瑞」(福岡県久留米市三潴町田川、定員5名)の運営も手がけていた。

 しかし、経営状態が悪化するなか、2018年後半に久留米市や福岡県の監査で介護給付金の不正受給が発覚。架空の生活介護サービスを提供したように装うなどで介護給付費計約1億3500万円を不正に請求していたとして、「白百合作業所」は2019年6月25日付けで、「グループホーム宝瑞」は7月1日付で、それぞれ障害福祉サービス事業所の指定が取り消されるなか、不正請求分の弁済メドが立たず、今回の措置となった。

 負債は債権者26名に対し、約1億9500万円。