契約済みの結婚式・披露宴の施行は別会社が承継予定

 アライヴァル(株)(TDB企業コード:800605843、資本金5000万円、福岡県福岡市中央区大名2-11-13、代表伊野部博孝氏)は、7月30日に事業を停止し、事後処理を川井一将弁護士(東京都千代田区丸の内2-3-2、弁護士法人淀屋橋・山上合同、電話03-6267-1241)ほか1名へ一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は2000年(平成12年)1月に創業し、2002年(平成14年)4月に法人改組した。福岡市や北九州市、鹿児島市、横浜市、東京都内にサロンを構え、式場の斡旋、衣装、引出物、式の進行、新婚旅行など結婚式の企画から開催までをトータルプロデュース。レストランウエディングや神社、ハウスウエディングなど多様な挙式を取り扱い、実績を伸ばしていた。また、ブライダルプランナーを養成するための養成スクールやレンタルドレスショップの運営、生花販売、飲食店運営などにも事業領域を広げていた。

 2017年11月には沖縄県名護市のホテルと婚礼事業について業務提携を締結し、新たにサロンを開設していたが、近年は同業他社が乱立していたうえ、挙式の簡素化や婚姻数減少の影響から、売り上げ減少に歯止めがかからず、収益は低調に推移していた。その後、サロンの縮小・閉鎖などでリストラを進めてきたものの、多額の有利子負債を解消するメドが立たず、今回の事態となった。

 負債は現在精査中。

 なお、既に契約済みの結婚式・披露宴(59組)の施行に関しては、(株)クォーターズ(福岡県福岡市中央区)が承継する予定となっている。