ゲーミングスマホ「Black Shark 2」の豊富な周辺機器と性能が輝くとき!いろんなゲームをがっつりチェック

TAKUMI JAPANから発売された超高性能なゲーミング向けSIMフリースマートフォン(スマホ)「Black Shark 2」(Black Shark Technologies製)。メーカー希望小売価格は107,870円(税込)と高価ながらそのスペックと専用の周辺機器(アクセサリー)によってスマホでゲームが快適にプレイできるのが最大の特徴です。

Black Shark 2や「ROG Phone」(ASUSTeK Computer)などのいわゆる“ゲーミングスマホ”の定義は特に定まっていないと思われますが、少なくとも共通して「(一般的なハイエンドスマホよりも)さらに高い性能」と「豊富に用意された周辺機器の存在」があると思われます。

そこで今回はBlack Shark 2のレビューの総仕上げとして、Black Shark 2でさまざまなゲームアプリなどを実際に豊富な周辺機器を利用して遊んでみた使用感などの感想と、Black Shark 2をしばらく使っていて気が付いた点を紹介したいと思います。

【Black Shark 2でゲームはどれほど快適に遊べるか!?】

まず前回の記事でも紹介しましたが、筆者はFPS(First Person Shooter)ゲームが苦手で、普段はまったくやっておりません。しかしながら、Black Shark 2のゲーミングモード「SHARK SPACE」にはFPSゲーム向けの専用設定などが存在し、著名なスマホゲーマーもBlack Shark 2でのFPSゲーム体験については太鼓判を押しているなど、不得意な筆者が語るまでもなくFPSゲームにもオススメできるのだと思います。


そこで今回、筆者が試してみるゲームは3Dモデルキャラクターのグリグリ動く音ゲーや対戦格闘、や縦スクロール弾幕STG(シューティングゲーム)など多岐のジャンルによるゲームアプリをプレイしてみました。

【Black Shark 2でデレステ!】

まずは「遊ぶベンチマーク」とも呼ばれることのある美麗な3Dモデルがグリグリと動き踊る人気のアイドル育成&音ゲー「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」をプレイしました。

このゲームは「ライブ」が音ゲーになっており、流れる曲に合わせて3Dモデルのキャラクターが歌って踊るのですが、このときの描画設定を最も美麗(処理の重い)ものに設定します。


この設定ではハイミドルクラスのスマホでもコマ落ちなどが発生することがある

さらに今回は先日新たに実装されたばかりの「GRAND LIVE」(15人同時ライブ)でテストしてみました。


動作としてはまったくコマ落ちすることなく、無事に完走できました。実はゲームの動作としてはチップセット(SoC)にSnapdragon 845やBlack Shark 2と同じSnapdragon 855を搭載したハイエンドスマホであれば、ほぼ問題なく遊ぶことができます。

しかしながら、それでもかなりの高負荷がかかるようで、SoCが熱を持ってしまい、手で持っているとすぐに本体が暖かくなっているのに気づくはずです。これに対して、Black Shark 2では本体内に搭載された冷却システムのおかげで発熱が非常にゆっくり、あるいは(演出の軽い曲なら)ほとんど熱を持つことなく、遊ぶことができます。

またBlack Shark 2はタッチディスプレイの応答速度が非常に早くゲームプレイ時のミス判定も大幅に減っていることが実感できました。わかる人向けに書いておくと、今までコンボSが取れなかった「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」(MASTER)でフルコンボが取れるようになったといった具合です。

ゲーム中のイベントでは長いコンボ(時としてフルコンボ)がクリア条件になることがあるゲームなので、目に見えて遊びやすさが向上してミスが減るのは非常に大きいポイントではないかと思います。




ガチ勢のプロデューサー勢のみなさんは是非、チェックしてみてはいかがでしょうか。個人的にはこのゲームにはかなりBlack Shark 2はオススメできると思います。

【Black Shark 2でミリシタ!】

続いてもアイドルマスター絡みのタイトルで、先ほどの「デレステ」と同様に3Dモデルが曲に合わせて歌い踊る音ゲー「アイドルマスターミリオンライブ シアターデイズ」でのテストです。こちらも、ゲームプレイ中の3D描画設定を最も重いものに設定し、13人ライブで試してみました。


デレステと比べると負荷は軽めだが、それでも最高品質設定はミドルレンジのスマホではややキツい

こちらも問題なくスムーズにプレイ可能です。元々、デレステと比べても負荷が軽いゲームのためか、本体から熱を感じることはほぼありません。なお、参考までにTPUケースなどを装着していても気にならないレベルでプレイできました。


ミリシタの場合、事務所(基本的なメニューの一覧を選択するゲーム内のホーム画面的ポジション)画面では3Dモデルのキャラクターが表示され、部屋内を入退室する演出があるため、ホーム画面に移る際に読み込みが発生するのですが、あくまでも体感として通常のハイエンドモデルのスマホよりも操作レスポンスが軽快に感じました。ただし、これは他のスマホとしつこいほど比べてみての体感の程度ではありました。


一番多く訪れる画面での操作が軽くなるというのはとってもありがたい


【Black Shark 2でアカとブルー!】

スマホアプリ版の登場から2年ほど経過したアーケードゲームクラスの超本格的な縦スクロールの弾幕STG(シューティングゲーム)です。現行のミドルレンジ(具体的にいうとSnapdragon 63x台)のスマホでは描画設定を「低」に落とさないと本体が発熱して一部でコマ落ちが発生するなど、このタイプのゲームとしては高めのマシンスペックを要求するゲームです。


現行のハイエンド〜ミドルハイクラスのスマホであれば問題なく動作ができる本作ですが、ゲーム中の自機の操作は画面内のタッチ操作のみで行い、ゲームパッドには非対応(汎用のゲームパッドやBlack Shark 2専用パッドでも)となっています。

また本作に限った話ではないのですが、弾幕STGにおいて画面内を指で操作する場合、自分の指で画面内を覆いつくす弾幕が見づらくなってしまうのが難点となるでしょうか。もちろん、そこを工夫してどうにかしてしまうスーパープレイヤーもいたりしますけど。

そこで、せっかくなのでBlack Shark 2をHDMIケーブルで接続してモニターに出力して遊んでみました。


フツーにモニターに出しても面白くないので、120インチのプロジェクターで画面出力

アカとブルーのゲーム中の操作は画面内のどこでもいいので、タッチ操作で自機を動かしてボム(ボンバー)は画面内のどこでもいいので、2か所を同時にタップするだけ(ダブルタップに変更可能)なので、操作にまったく問題ありません。指が画面内の邪魔になることなく、大画面のおかげで敵弾の隙間を把握しやすいので、プレイビリティが大幅に向上します。

これなら弾幕STGが得意な人でなくても、より先に進みやすくなっているはずです。アーケード版リリース前の腕慣らしに大画面でも任務執行してみてはいかがでしょうか。

なお、余談ですが、以前の記事で「専用以外のUSB Type-C〜HDMIケーブルで画面の外部出力が可能なのか」については、Amazon.co.jpなどで2,000円以下で購入可能なMHL規格に沿ったUSB Type-C対応のHDMIケーブルで問題なく画面出力ができました。


正式対応を謳っているわけではないので「絶対に使える」という保証はありませんが


【Black Shark 2で餓狼伝説SPECIAL】

SNKがNEOGEOで送り出した傑作対戦格闘ゲームの「餓狼伝説SPECIAL」(ガロスペ)もBlack Shark 2なら専用ゲームコントローラでバッチリ遊ぶことができます。本来、AndroidやiOSに向けた本作は外部コントローラーに対応しておらず、画面内に表示された仮想ゲームパッドを操作して遊ぶことになります。

アプリ版の本作はNEOGEO版をほぼそのまま移植しており、本格的に遊ぶには仮想ゲームパッドでは必殺技入力を行うには無理があります。1ボタンで必殺技が出せるボタンがありますが、それはちょっと違うと思いますし。

しかしながら、Black Shark 2の専用コントローラーでボタン配置設定を画面内の仮想ゲームパッドに合わせることで、ゲームコントローラーで遊ぶことができるようになります。


設定のコツは上下左右キーでなく、アナログレバーに割り当てるとNEOGEO準拠のレバースティックに近い操作感覚に

Black Shark 2の専用コントローラーは格闘ゲームにはやや不向き(上下左右のボタンが独立していることと、ゲームスピードの速い展開に対してわずかでも遅延が発生してしまうため)なのですが、本作はゲームスピードがそれほど速くないこともあり、かなり快適に遊ぶことができます。


伝説の名作がより快適に遊べる!

ただし、これで対戦プレイしてしまうと、相手もBlack Shark 2なら問題ないですが、そうでない場合にはBlack Shark 2でない方が圧倒的に不利になってしまうほどなので、ご注意を。

【Black Shark 2でSteam Link】

最後はValveが展開しているPC向けゲーム配信サービス「Steam」で購入したゲームをスマホで遊べるようにするアプリ「Steam Link」を試してみました。Steam Linkは自宅内のPCにネットワークで接続し、スマホやタブレットなどにPC版Steamで購入したゲームをストリーミング表示して遊ぶことができるようになるアプリです。


今回はナツメアタリのカベールシューターのアクションシューティング「ワイルドガンズ リローデッド」を試した

実際にはPC上で動作しているゲーム画面を表示している形となるため、出かけ先でスマホやタブレットから遊ぶといった使い方はできませんが、画面内に操作ボタンなどを表示して遊べる仮想ゲームパッド機能を持っているため、ここにBlack Shark 2専用ゲームコントローラのボタン配置を設定することで、ストリーミング表示のゲームを快適な操作で遊ぶことができるようになります。


さすがにアクションゲーム系はストリーミングで遊ぶには少々厳しいものの、思った以上にレスポンスは良く、RPGやSLGタイトルならさほど問題なく遊べそう

Steam Linkは導入手順がゲームのストリーミングプレイアプリの中では比較的容易なので、PCゲームも遊ぶというユーザーはBlack Shark 2にインストールしておいてもいいかもしれません。

【使っていて気が付いた良かった点と気になった点】

というわけで、Black Shark 2でゲームアプリをいろいろと試してみました。他がやらなさそうなところをチョイスしてみましたが、いかがでしたでしょうか。それでは、最後にBlack Shark 2を実際に使っていて気が付いた良かった点と、ちょっと気になった点をまとめてみたいと思います。

☆使っていて良かったと思った点

・ディスプレイ側に配置されたステレオスピーカー
これは個人的に一番嬉しいと思った点で、横持ち時に画面の両端にスピーカーがくることで、非常によく音が聴けるようになっています。
・タッチセンサーのレスポンスが非常に早く良好
これは音ゲーやアクションゲーム系のタッチ操作において非常に有用で、実際に筆者が遊んでいるゲームのスコアが全体的に平均して伸びた印象があります。(元々がへたっぴなので、恩恵が特に大きい)
・文句なしの軽快で良好な操作感と普段使うスマホとしても快適な性能
そうなんです。ゲーミングモデルという性格上、スマホとしての性能も段違いに高く、普段使用するスマホとしても十分すぎるほどに快適で使いやすいのです。ゲーミングモデルということで、あまり目が向かないカメラ機能も高水準で、国内で販売されているモデルとしては数少ない「シャッター音を鳴らさない設定が可能」なスマホでもあり、普段使いのスマートフォンとしても十分に人に勧められると思います。

☆使っていて気が付いたちょっと残念な点

・3.5mmイヤホンマイク端子非搭載
本機に限らず、最近のグローバル展開しているハイエンドスマホでは3.5mmイヤホンマイク端子が非搭載の場合が多く、Black Shark 2も搭載されていません。個人的にはゲーミングモデルだからこそ、ユーザーが普段愛用しているゲーミングヘッドセットを変換コネクタなしにそのまま使いたいという人も少なくないのではと思いました。
・他は特になし
筆者個人の感想ですが、Black Shark 2においては3.5mmイヤホンマイク端子がないこと(と、本体カラーに赤がなかった)くらいしか、気になる点がなく、ここ最近、筆者が入手したスマホの中では非常に満足度の高い1台となりました。
強いてあげるなら専用の周辺機器を正規購入できるのがTAKUMI JAPAN直営のWebショップくらいしかない(日本のAmazonで売られている専用コントローラーは並行輸入品)くらいでしょうか。


Black Shark 2はモンスター級の高いスペックだけでなく、タッチセンサーのレスポンスやゲーミングモードなど、ゲームを本格的に遊ぶための製品です。豊富な専用周辺機器を活用することで、ゲームプレイをより一層高めることができ、普段使いのスマホとしても文句なしのハイエンドなので、興味の湧いた方は是非、量販店などで実際に触って確かめてみてください。その動作の快適さにびっくりすると思います。

Black Shark 2 12G+256GB JAPANモデル Shadow Black 【日本正規代理品】 SKW-H0_JP_SBK [エレクトロニクス]
ブラックシャーク(Black Shark)
2019-06-07


Black Shark 2 12G+256GB JAPANモデル Frozen Silver 【日本正規代理品】 SKW-H0_JP_FSV [エレクトロニクス]
ブラックシャーク(Black Shark)
2019-06-07


Black Shark 2 12G+256GB JAPANモデル Glory Blue 【日本正規代理品】 SKW-H0_JP_GBL [エレクトロニクス]
ブラックシャーク(Black Shark)
2019-06-07




アプリ名:アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ
価格:無料(アプリ内購入あり)
カテゴリ: 音楽&リズム
開発者:BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
バージョン:5.0.2
ANDROID 要件:4.1以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.bandainamcoent.BNEI0242



アプリ名:アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ
価格:無料(アプリ内購入あり)
カテゴリ: 音楽&リズム
開発者:BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
バージョン:2.0.100
ANDROID 要件:4.4以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.bandainamcoent.imas_millionlive_theaterdays



アプリ名:アカとブルー
価格:960円
カテゴリ: アーケード
開発者:株式会社タノシマス
バージョン:1.1.1
ANDROID 要件:5.0以降
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.tanoshimasu.akatoblue



アプリ名:餓狼伝説SPECIAL
価格:400円
カテゴリ: アーケード
開発者:SNK CORPORATION
バージョン:1.1.0
ANDROID 要件:2.3.3以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.snkplaymore.android012



アプリ名:Steam Link(BETA)
価格:無料
カテゴリ: エンタメ
開発者:Valve Corporation
バージョン:1.1.36
ANDROID 要件:5.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.valvesoftware.steamlink





記事執筆:河童丸


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