4ー6月は大減益も、日産が通期業績を据え置いたワケ
人員削減などによる事業効率化と、米国事業の収益改善を同時並行で進める。今期を業績の底にし、22年度に成長軌道に戻す計画。
これにより22年度のグローバル年産能力は18年度比約10%減の660万台を計画する。西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は「非常に健全な水準になる」と説明した。また商品展開では小型車、新興国向けブランド「ダットサン」を中心に22年度までに車種を10%削減する。
4―6月の米国販売は前年同期比3・7%減。インセンティブ(販売奨励金)抑制など販売の正常化に取り組んでおり、販売減は織り込み済みだった。4―6月は「落ち込みが想定を少し超えた」(西川社長)が、「19年度内に挽回できる」とした。
「リカバリープラン」ほぼ想定通り
日産自動車の業績悪化が深刻化している。25日に発表した2019年4―6月期連結決算の営業利益は前年同期比99%減に沈んだ。米国事業の不振や原材料価格の上昇、為替変動などが利益を押し下げた。ただ日産は足元の業績悪化を22年度の復活に向けた必要な“痛み”と捉え、米国を中心とした事業効率化と成長戦略を着実に進める考えだ。
日産の19年4―6月期連結決算の売上高は同12・7%減の2兆3724億円、当期利益は同94・5%減の63億円だった。世界販売台数は同6・0%減の123万1000台に落ち込んだ。中国は市場全体が減少する中で伸長したものの、米国や欧州、日本で前年同期比を下回った。
ただ会見した日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は冷静に、「第1四半期は今期で一番厳しいと想定していた」と話し、業績予想は据え置いた。
5月に公表した業績回復に向けた「リカバリープラン」が、ほぼ想定通りに進んでいるからだ。同プランでは22年度に営業利益で19年度見込み比4800億円増の8700億円を目指す。上積み分の内訳は事業効率化で3000億円、事業成長で1800億円。
