第19回日本抗加齢医学会総会「異次元アンチエイジング ─時空を超えた百寿の世界へ。」

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6月14日〜16日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される第19回日本抗加齢医学会総会に先立ち、東京都内でメディアセミナーが開かれた。

日本抗加齢医学会は、アンチエイジング医学・医療に関する知識を広く一般に普及・啓発するためにはメディア関係者の理解を深めることも重要との考えから、毎年数回のメディア向けセミナーを行っている。開催を来月に控えた第19回日本抗加齢医学会総会について、会長を務める伊藤裕氏(慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科教授/慶應義塾大学百寿総合研究センター副センター長)が概要を紹介した。

伊藤氏は「日本の平均寿命(生命寿命)は香港に次いで世界2位だが、健康寿命との格差は縮められていない」とし、さらに「必ずしも健康=幸福ではない。死ぬまで幸せであるということが重要」という。その考えから提唱する「幸福寿命」をキーワードとして、今回の総会ではいかに幸福に歳を重ねられるかという課題に各分野の専門家たちがさまざまな角度からアプローチする。

総会では「異次元アンチエイジング ─ 時空を超えた百寿の世界へ。」という全体テーマのもと、特別企画シンポジウム「異次元のアンチエイジング」のほか、「健康長寿のための医療」、「スマートシティ」、「ロボットとの共存」、「美しさの粋(すい)」など多岐にわたるテーマのシンポジウムや講演が予定されている。また、特別講演「The role of the microbiota in age-related natural senescence」では、近年ブームとなっている腸内細菌叢(腸内フローラ)の世界的権威のMartin J. Blaser教授(米ラトガース大学 Center for Advanced Biotechnology and Medicine)が登壇。

そのほか、理論優先の食習慣指導のイメージを払拭するため、「異次元の美味しさ、美しさで健康を叶えるお弁当」を企画。「美食の玉手箱」と名付け、人形町今半や、京都の老舗料亭・下鴨茶寮などのプロデュースによるお弁当を提供。親子で参加できるクッキング教室や、気功イベントなども開催される。

同時開催されるイベントには、残念ながら既に定員に達して応募受付が終了した女優・岩下志麻さんがゲストの市民公開講座やさだまさしミニコンサート、「百寿社会の創造」シンポジウムも含まれるが、日本抗加齢医学会の姉妹団体である日本抗加齢協会が主催する「アンチエイジングフェア 2019 in 横浜みなとみらい 〜アシタ・キレイ・ゲンキ〜」は総会の会期を通して別会場で併催される。アンチエイジングフェアでは、先日紹介した内容に加え、中村雅俊氏、河野景子氏をゲストに迎えたトークショーも新たに決定した。

【第19回日本抗加齢医学会総会】
日程:2019年6月14日(金)〜16日(日)
会場:パシフィコ横浜
当日参加登録が必要
運営事務局:株式会社コンベンションリンケージ内
      E-mail:19jaam@c-linkage.co.jp
      営業時間:9:00-17:00(土・日・祝日は休業)
http://www.c-linkage.co.jp/19jaam/
【アンチエイジグフェア 2019 in 横浜みなとみらい】
日時:6月14日(金)〜16日(日)
   10:00〜17:30(最終日のみ17:00終了)
会場:パシフィコ横浜 展示ホールA
入場無料
主催:日本抗加齢協会/フジテレビジョン
http://www.aaf-daiba.com

医師・専門家が監修「Aging Style」