アンチエイジングフェアin OSAKA 2019 来場者は2日間で1万人超 吉村大阪府知事、松井大阪市長も駆けつけ盛大に開催!
「美と健康」と「健康長寿」、そして「大阪」を掛け合わせた「アンチエイジングフェア in OSAKA 2019」(日本抗加齢協会/関西テレビ共催)が5月25日、26日の両日、関西テレビ社屋(メビック扇町)を舞台に開催されました。
抗加齢医学を背景にした科学的なエビデンスを元に、健康で元気に長生きをするために年齢にとらわれない生き方を提唱する「アンチエイジング」の考え方を、広く一般の皆さんに広めていこうとスタートしたこの「アンチエイジングフェア」。2016年に東京都お台場にあるフジテレビでスタートし、東京での開催はすでに3回を数える一方、大阪では昨年5月の大阪国際会議場に引き続き2回目となりました。
近年、アンチエイジングという言葉は一般にも広く認知され、日常的に使われるようになりました。アンチエイジング(anti-aging)とは老化防止を意味する英語で、「抗加齢」と訳され、「抗」の字がついているので、「抵抗する」というイメージをもたれがちですが、アンチエイジングは不老不死を求めることではありません。
加齢に伴って起こる、しみやしわ、骨や筋力の衰え、動脈硬化やがんをはじめとした生活習慣病の影響でリスクが高まるさまざまな疾患は、実は、遺伝子の異変、免疫力や細胞機能、ホルモンレベルの低下、ストレス等の外的因子などが密接にしかも複雑にかかわっていることが科学的に解明されてきており、これらの原因を薬物療法だけでなく、食事やサプリメント、運動療法などを組み合わせた生活習慣の改善も取り入れて解決していこうというのがアンチエイジングになります。
アンチエイジングフェアでは毎回、これらの事を一般の方々に分かりやすく楽しみながら伝えていこうと、様々な工夫が凝らされています。参加企業のブースでは様々なアトラクションや抽選会、商品のサンプリングが行われ、楽しみながらアンチエイジングの知識に接することができます。また、各種セミナーでは、食や運動、美容等の各方面の専門家の先生たちが、それぞれの切り口で分かりやすく健康長寿や美しくなるコツを教えてくれます。今回も、来場者が楽しみながらアンチエイジングについて学べるさまざまなイベントやセミナーが行われました。
大阪万博とアンチエイジング
2025年の大阪万博の開催が決定しました。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ですが、これは健康長寿がコンセプトになっていることは周知の事実です。そして、今回の「アンチエイジングフェア in OSAKA 2019」2日目の26日には、吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長が揃ってサプライズで登壇し会場を沸かせました。
吉村知事は「皆様のおかげで大阪万博を大阪に持ってくることができました。ありがとうございました。今回の万博は、元々は健康長寿で10歳若返るというテーマから始まっており、現在もそのコンセプトは変わっていません。アンチエイジングで健康長寿になってぜひ万博を盛り上げましょう」と述べ、松井市長は「日本抗加齢医学会と日本抗加齢協会には、『10歳若返るパピリオン』を本気でお願いしています。ぜひ、実現していただきたい」とエールを送りました。万博では、日本が迎える超高齢社会をヒト・モノ・サービスそしてテクノロジーでどう変えていくのかも大きな課題で、どのようにして「いのち輝く社会」を実現できるのかを世界が注目しています。そして、今回は、大阪万博が決定してからの初めてのイベントという事もあって、すでに万博に向けたいくつかのテクノロジーも登場しました。
その1つが時間をポイントに変えるという「クロノポイント」。ポイントマーケット社が運営する、その場所に滞在しただけでポイントが貯まるという新しいポイントサービスで、例えば行列に並んでいる間の時間をポイントに変えることができます。今回のアンチエイジングフェアでは各展示場にビーコンを設けて、4つのすべての会場を回るとポイントが貯まり、抽選で3万円の旅行券や豪華沿線旅行が当たる抽選ができ、これが大好評でした。この仕組みは例えば逆に、飲食店が混雑時に早く退店してくれた人にポイントを加算するといった事も可能です。さらに、これによって位置情報を確認できますので迷子の解消もできます。混雑や行列がつきもののイベントに新しい手段と注目されており、実は大阪万博での導入も視野に入っているとのことです。
また、手に貼るLED。手に貼るだけで心拍数から脈拍数、呼吸数、体温、血圧、血糖値、肌の水分量などを常時測定可能でその数値やグラフをLEDに常時表示してくれます。さらに、これらのデータを24時間蓄積できますので、例えば食事や運動等による指標の動きが一目瞭然。さらに、これにチケットや電子マネー、QRコードまで搭載できれば、食事もショッピングも電車、バス等の交通手段も全て手ぶらでOK...。
近畿大学のブースには、大学側が共同研究している企業が参加。研究の結果、実際に商品として市場に流通している商品を展示したりサンプリングしました。大学側からも研究者が常時ブースに立って、来場者に商品の科学的なバックボーンをわかりやすく説明し、人気を博していました。
共催した関西テレビの関係者からは「昨年は日本抗加齢医学会総会と一緒に行い、多くの皆さんに来ていただきました。今年は関西テレビ単独での開催という事で集客を心配をしていたのですが、これだけたくさんの方に来ていただいて感激です。万博まで引き続き大阪で開催...との声も既に上がっており、我々もそのつもりで早速来年の準備に入りたいと思います」との感想も聞かれました。(取材/文 継田治生)
医師・専門家が監修「Aging Style」