にゃーんとノッチが上に飛び出たスマホ特許、中国Vivoが出願
中国Vivoが猫耳のようにノッチが端末上に飛び出したスマートフォンの特許を出願していたことが、海外サイトの報道により判明しました。

オランダ語テックサイトのLetsGoDigitalが発見した今回の特許は、2018年中旬にWIPO(世界知的所有権機関)に出願されたものです。端末の上部にノッチを設置し、そこにフロントカメラを搭載することで、ディスプレイにノッチが干渉することを防いでいます。また、本体からのノッチの飛び出しも小さく、実際の使用シーンでも邪魔には感じないことでしょう。

2017年に「iPhone X」にて採用され、さらに2018年にはAndroidスマートフォンにも一気に広がったノッチデザイン。その目的は上部ベゼルをできるだけ狭くし、ディスプレイの表示面積を広げることにあります。しかし、画面にノッチが飛び出すデザインは、賛否が分かれているのも事実です。

一方、2018年末から現在にいたるまでは、ディスプレイに「パンチホール」を設けてフロントカメラを設置する「パンチホールスマートフォン」が大流行。こちらはノッチよりも、さらにディスプレイの表示面積を広げることができます。またそれだけでなく、ポップアップカメラやスライド式本体を採用することで、完全フルスクリーンデザインを実現した端末もいくつも登場しています。

今回の特許は単純にノッチをスマートフォン上部に設置するだけでディスプレイの表示面積が広げられる、かなり実用的なアイディアともいえます。またポップアップカメラやスライド式本体とは異なり可動部がないため、端末の故障率にも影響しないことでしょう。

今回の特許のように猫耳が飛び出たスマートフォンケースを使っている人を街ではよく見かけますが、もしかすると将来はあの突起にフロントカメラが搭載されることになるのかもしれません。