米アラバマ州議会上院が現地時間5月14日、原則的に妊娠中絶を禁止する、アメリカで最も厳しい法案を25対6の賛成多数で可決。ケイ・アイビー知事が署名し、法案が成立した。

中絶手術をした医師については、最大で99年の禁錮刑が科される可能性があるという。例外は子宮外妊娠で母体の重大な危険を回避する場合と、胎児に致命的な異常がある場合に限られるそう。

この法案で注目を集めたのが、性的暴行などによる望まない妊娠であっても中絶が禁止されている点。SNS上でも多くの反応があり、セレブたちもコメントを寄せた。

自身も性的暴行を受けたことを明かしているレディー・ガガは以下のように心境を告白。

アラバマで中絶が禁止されたことは非道。レイプされた場合や、同意の有無に関わらずの近親相姦の場合を除外していることは、より悪質。それに、これらの手術を行った医師たちに、大半の強姦犯よりも重い罰が科せられるということ? これは茶番です。このシステムのせいで苦しむことになるすべての女性や若い女の子たちのために祈っています。

また、俳優のクリス・エヴァンスもこのようにツイート。

これは本当に信じられない…。もしあなたがロー対ウェイド事件(人工妊娠中絶を規制するアメリカ国内法の大部分を違憲無効とした、1973年のアメリカ合衆国最高裁判所の判決)の心配をし、注目をしていないのなら。だから投票するのは重要なことなんだ。

これらのコメントには、多くの賛同が寄せられている。