「解約したハズなのに料金が高い」になるショップや電話で解約できないオプションサービスに要注意

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「最初だけ、このオプションに加入をお願いしています」
携帯電話の購入する際、こう言われた経験がある人は多いでしょう。

オプションサービスに加入をすることを条件に
・頭金として店頭で支払う数千円を割り引く
・他社からののりかえであれば、本体代金が無料になる、キャッシュバックがもらえる
など、オトクになるため、特別なり裕がない限りは加入する人が大半です。

こうしたオプションサービスですが
・初月は無料
・無料期間に解約をすればお金がかからない
ものもあれば
・初月から月額数百円が発生する
ものもあり、そのどちらも
「携帯電話からの操作や電話窓口で解約ができる」
といった聞き慣れた説明がされます。

多くの人は
「余計なコストをかけたくない」
「少しでもおトクに購入した気になりたい」
このため、購入後にこれらのオプションサービスは無料期間や初月分だけの料金で済む間に解約手続きを行います。

もちろん、外し忘れてしまい、数ヶ月経過してから「毎月の料金が思った以上に高い」と気がつき、ショップに相談して発覚するといったケースもあります。

しかしこのオプションサービス、
「解約したはずなのに毎月の料金が高い」
という問い合わせもあるのです。

それは何故か?
これを今回は解説していきます。


○ショップや電話では外せないオプションサービスがある



携帯電話の購入時に加入をお願いされるオプションサービスの多くは「携帯電話会社が提供するもの」です。
電話機の保証サービスや動画配信サービスなど
・携帯電話会社でなければ提供できなさそうな内容
・携帯電話会社のブランド名を付与したサービス
などは定番のオプションサービスと言えます。

こうした携帯電話会社が提供するオプションサービスは、現在の契約情報に紐付き照会、変更が容易なので
・ショップ店頭の手続きで解約
・電話窓口に連絡して解約
・Webのマイページから解約
といったことが可能です。
特にWebからや電話での解約であれば、購入後に混雑しがちなショップに行く手間もなくないため、多くの人がオプションサービスの解約に使っていると思います。

ですが、店頭でお願いされるオプションサービスは「お店独自」のものもあります。
それらは契約情報に紐付いているわけではないため。解約したつもりが、
「解約できていない」
こうしたケースが発生することがあります。




フィーチャーフォン時代に盛んだった「着信音のダウンロードサイト」や「占いサイト」、今でこそ標準のマップアプリで代用できるようになった「乗換検索」など、月額制のWebサイトへの登録を「最初だけお願いするオプションサービス」として、加入しているケースがあるのです。

これらは
・月額料金は携帯電話の通信料に合算
・サービス提供は各サイト
となり、携帯電話の契約情報に紐付けされたオプションサービスではありません。

つまり、電話やWebで契約情報を確認し、いくつかの不要なオプションサービスを解約した場合でも、こうした個別にWebサイトへ登録を行うようなサービスは解約されてないのです。

そのまま継続されたがために
「解約したはずなのに料金が高い」
といった料金トラブルに発展してしまうのです。

お店独自のオプションサービスは、携帯電話の契約時に発行される契約書面にも記載されていません。
ただ法律の決まりでお店独自に加入をお願いするサービスについても書面交付が義務づけられています。
「最初にお願いされたオプションサービス」は、それらを記載した書面が別途、提供されていますので、契約後、一度書面も確認しておくことが重要です。

また、契約時にも「オプションサービスはどこで外せるか」を一つ一つ確認しておくようにしましょう。

これらは「月額制の有料サイトへの登録」ですので、加入したサイトから解約の手続きが行えるようにもなっています。
ただし「解約がわかりづらい」、「解約手続きが面倒」といった仕様になっているオプションサービスもあるため、もし解約方法に不安や不満があれば、契約後に購入したお店に確認しましょう。

携帯電話の購入時、オプションサービスへ加入することで得られる特典や還元は確かに大きく、加入した方がお得になることも多いことは間違いありません。
しかし
・どんなオプションに入ったのか
・入ったオプションは個別にいくらで、総額いくらか
・どのようにして不要なら解約できるのか
こうした確認、理解を疎かにしてしまうと、せっかくのお買得が、なくなる可能性もあることは覚えておきましょう。


執筆 迎 悟