6月1日(土)公開の映画『誰もがそれを知っている』より、主演を務めたペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫妻のインタビューと新場面写真8点が解禁となった。

アスガー・ファルハディ監督が15年前のスペイン旅行で目にした行方不明の子供の写真に着想を得て、じっくりと構想を練り上げた物語は、ペネロペ・クルスと、実生活で夫でもあるハビエル・バルデムに当て書きでオリジナル脚本を完成。数年来の友人でもあるスター俳優たちと念願のタッグを実現させた。

既に本作を鑑賞したマスコミからは「文句のつけようがないくらい素晴らしい作品!」「散りばめられた伏線が、時間の進行にあわせて回収されていく物語の編み方が見事!」とファルハディ監督ならではの緻密な演出や、「ペネロペとハビエルがのびのびと演じていてよかった。」と、本作で6度目の共演を果たす夫婦ならではの息のあった2人の演技に絶賛の声が続出している。

解禁された場面写真には、現在シャネルやスワロフスキーの広告塔も務めるペネロペのイメージに合った、ゴージャスで美しい、妹の結婚式でのドレス姿。と同時に、こんな地味なペネロペ見たことない!と思わず驚く、すっぴんで髪は乱れ、ゲッソリと憔悴しきった姿も。

「私は彼(アスガー・ファルハディ監督)の作品がとても好きで、中でも『別離』は傑作だと思う」というペネロペは、自身が演じた、幸せな里帰りから一転、娘の失踪により絶望の底に落とされる女性ラウラについて「間違いなく、今まで演じた中で一番複雑なキャラクターよ」と話す。

「100パーセント彼女を理解することが必要だったの。それができたのは、彼女という人間がとてもよく描かれていたからだと思う。どのキャラクターも複雑で繊細で複数の顔を持っている。良い人も悪い人もいない。現実において物事が見た目ほど単純ではないのと同じよ。」と、ファルハディ監督がリアリティたっぷりに多面的な人物像を書き上げた、緻密な脚本を大絶賛。

「彼が物語を通して伝えたいことがとても面白いと思ったわ。この家族は、普段の私たちの生活で起きていることの隠喩のような面を持っていると思う。」と語るペネロペが、女優魂で体当たりで演じたことが、これらの写真からよく見てとれる。

また、劇中ではブドウ農園を経営するラウラの幼なじみパコ役で、実生活ではペネロペの夫であるハビエルの場面写真も解禁。学生に向け楽しそうにワインの講義をする笑顔と、事件後に見せる暗くシリアスな表情が対照的で、複雑で多面的な人物像をうかがわせる。

ハビエルはファルハディ監督の撮影現場での演出手腕について、「彼が役者たちを導き作品を作る手法は天才的だ。リハーサルの時、彼は役者たちに彩りと輝きをもたせる才能があることに気づいた。皆と集まってどのようにアスガーが各キャラクターを描写したかを聞き、キャラクターを特徴づける詳細部分に集中するよう指示を受けた。これは本当に素晴らしい経験だった。」と驚いたと語る。

さらにペネロペは続けて、「彼から多くの刺激を受けたわ。彼は自分が求める方向に役者を導くの。鮮やかにね。だって彼は真の芸術家だから。彼は他の人にはない優れた感受性を持った天才よ。彼みたいな人は珍しい。彼は自分の物語やそのメッセージを通じて人を深く感動させることができるの。すごく謙虚な姿勢でね。私にとって彼は映画監督以上の存在よ。」と、長年キャリアを重ねてきたペネロペから更に新しい魅力を引き出した、芸術家としての監督に心底惚れ込んでいる様子。

(C)2018 MEMENTO FILMS PRODUCTION - MORENA FILMS SL - LUCKY RED - FRANCE 3 CINÉMA - UNTITLED FILMS A.I.E.

ペネロペ&ハビエル夫妻とファルハディ監督がともに創り上げた本作は、昨年の第71回カンヌ国際映画祭で華々しくオープニングを飾り、名匠が新たに仕掛ける、家族の秘密と嘘をめぐる極上ヒューマン・サスペンスに、世界から喝采が送られた。

映画『誰もがそれを知っている』は6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

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