令和のクールビズ ファッションもさることながら健康第一で
10連休が明け「令和」初の平日となった7日、連休終盤の暑さから一転して全国的に気温は大幅ダウンとなった一方、職場を軽装で過ごす「クールビズ」が始まった。クールビズは2005年に始まり今年で15年目。環境省は職場や家庭の冷房時の室温を28度に抑えるよう呼びかけている。
冷房時の目安とされる「室温28度」に関しては、2年前、当時の環境副大臣が「(28度は)実はかなり不快」と発言。これに対しクールビズ導入時(2005年)に環境省の担当課長だった盛山正仁法務副大臣(当時)が28度とした根拠の有無を巡り「科学的知見でなく、何となく決めた」と切り返したことで話題になったが、その後も推奨温度は変わっていない。
環境省は「28度」を冷房の設定温度ではなく「室温」とした上であくまで目安であることを強調しているが、職場では手っ取り早く「冷房の」設定温度を28度または多少低めの「ハウスルール」として設定するケースが多いのではないだろうか。
そもそもクールビズは地球温暖化対策の一環として2005年に政府が提唱した「冷房時の室温28℃を目安に夏を快適に過ごすライフスタイル」。はじめに地球温暖化対策や「室温の適正化」ありきの制度で、それに伴う服装は「各自の判断による軽装を呼び掛けています」(環境省)。服装の自由度は職場ルールや取引先マナーにもよるが、この時期は空調による屋内外の温度差だけでなく季節の変わり目ならではの気温差も要注意。臨機応変な防寒対策も忘れず、適正な体調管理と健康第一でクールビズ・シーズンを過ごそう。
「COOL BIZ」《どうして「28℃」》(環境省『COOL CHOICE』サイト)
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/article/action_detail_004.html
「2019年度(平成31年度)クールビズについて」(環境省)
https://www.env.go.jp/press/106742.html
医師・専門家が監修「Aging Style」