ベンチャー発掘加速へ「東大×経団連」組織が大幅拡大
この2月に北海道大学、東北大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、東大と柏キャンパス(千葉県柏市)などで連携する産総研が、同会議総会に新たに参加。各大学の活動を産業界が知り、活用が有望視されたことから、枠組み拡大で動きだした。
例えば関西で会合を開いて、阪大や京大の各VBの発表から経団連加盟企業が連携を模索したり、さらに関西経済連合会や大阪同友会に声をかけたりする案がある。他の国立研究開発法人の参加も考えられるという。
具体的な連携は個別の大企業・VBによるが、将来にわたり双方を多様につなげるネットワーク構築が期待される。本格稼働した「東京大学アントレプレナーラボ」の設備を活用し、新事業アイデアの簡単な共同実験をするなど、大学の資産活用もこれらを後押ししそうだ。
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キーワード/大企業とベンチャーの連携
Q 大企業のベンチャー(VB)への期待はどこにあるのか。
A 大企業は近年、イノベーション創出を重視するようになったが、ざん新なアイデアや事業はVBのような柔軟な組織から生まれるもの。大企業は連携でその発想を学び取り、共同研究で自社の新事業開拓や既存事業強化につなげることを狙う。期待大なら、企業の合併・買収(M&A)もある。
Q でも大企業とVBは文化が違いすぎてなじまないのでは…。
A 大企業の予算や権限から切り離し、自由に動ける「出島」組織を置く形が人気だ。既存事業を脅かしても構わない、優れた社内人材を投入する、などがポイントだ。大手商社出身の若手VB創業者や、社会課題解決型VBなど、ひところより多様になっている背景もある。
Q 経団連では。
A 大型バイオVBのユーグレナ、ペプチドリームなどが会員になり、相互理解とVB政策の提言などに有益だという。大企業トップも経済産業省や財務省のイベントに出てくるなど積極的で、VB売り込みのチャンスは広がっている。
