花見や歓迎会の割り勘が複雑ぎる! 上司や部下に忖度した支払い額の差まで計算するデキる割り勘アプリの使い方

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春は送別会や歓迎会、花見など、何かにつけて宴会が多くなる季節だ。幹事役を任されて準備に奔走している人も多いだろう。そんな幹事を待ち受ける最後の関門が、割り勘での支払い額の計算だ。

参加者が均等に支払うなら計算は簡単だ。
しかし、実際には、
「上司は多めに」
「お酒の飲めない人は少なめに」
など、参加者の支払い額は、さまざまな条件により、違いが生まれるケースが大半だ。

こうなると、割り勘の計算は、一気に複雑怪奇になる。
モタモタしていると、
『使えないヤツ!』
などと上司や同僚から評価が下され、ダメ幹事のレッテルが貼られてしまう。


そこで便利なのが、割り勘計算に特化した最近のスマートフォンアプリだ。
参加者ごとに条件をつけても、スムーズに支払い額の算出ができるのだ。


■Android用なら「スピード割り勘」が最強か!
「スピード割り勘」は、最大4つまで支払い額の異なるグループの計算ができる割り勘アプリだ。

「スピード割り勘」は、3ステップで支払い額を簡単に計算できる。
1.会計額の入力
2.人数の変更
3.会費の調整

グループごとに異なる金額の調整は「+」「−」ボタンをタップするだけで可能だ。
会計総額から、各グループの支払い額を自動で計算してくれるため、
・「上司は多め」
・「飲めない人は少なめ」
・「たくさん飲む人は多め」
など、複雑な金額調整もラクラクこなすことができる。
グループアイコンの種類も豊富なので、属性に見合うアイコンに変更することで、グループがひと目でわかる。
また、支払い金額の単位も、1円〜1万円まで調整できるので、1円単位の細かい割り勘料金から100円単位といった大雑把な割り勘料金の算出まで対応できる。



「スピード割り勘」を起動したら、最初に右上の「会計総額」欄をタップして会計総額を入力する。




画面左側で「上司」「部下」「飲めない人」などのグループと人数を設定する。グループのアイコンは自由に変更できるので、属性がひと目でわかるものにしておくとよい。



必要に応じて集金額を調整したい場合は、各グループの金額部分の「+」「−」ボタンをタップすると支払い額を増減して自動計算が可能。グループに設定した集金額を固定して計算したい場合は、左側のロックアイコンをタップすればよい。

●アプリ情報
名前:スピード割り勘
価格:無料
作者:nekobukiya
対応OS:Android 4.0以上
ダウンロード先リンク:


■iPhone用はユニークな「会社の幹事さん」がオススメ
「会社の幹事さん」は、グループや条件を設定して割り勘額をすばやく計算できるアプリだ。

グループごとに支払い割合を設定できるのが特徴で、
「ノーマルメンバー」
「上司」
「おお飲み」
「ふつう女子」
「デザート女子」
「やばい女子」
「おくれ男子」
「おくれ女子」
あらかじめ、8種類のユニークなグループが用意されている。
8種類のグループ名は、必要に応じて変更もできる。
また各グループの支払い金額の増減などの割合もパーセンテージで変更ができる。

操作手順は、4ステップ。
1.端数(単位)の設定
2.会計総額とグループ人数の設定
3.計算の実行
4.書き出しシートで金額の調整

支払い額の割合はパーセンテージでしか設定できない。
このため計算結果によっては、お釣りが出てしまうケースもある。
そうした場合は、支払い単位を小さくしたり、書き出しシートで金額を調整したりすることで対応が可能だ。

また、書き出しシートでは支払い済みかどうかをチェックができる。
「あれ? あの人から払ってもらったっけ?」
など、よくある集金でのトラブルも回避できる。




「会社の幹事さん」は、画面上部で割り勘の単位を設定する。
続いて、
・会計総額と総人数
・各グループの人数
これらを設定して計算を実行する。
設定画面からは、各グループの支払い割合を変更できる。



計算を実行すると、グループごとの支払い額を表示してくれる。
徴収額が会計総額をオーバーしている場合はお釣りが出ているので、調整したいときは書き出しシートを表示する。




書き出しシートでは、計算結果によって支払い額が表示される。
必要に応じてメンバーの名前を設定する。
お釣りがある場合は、
ここでメンバー間の支払い額を調整してお釣りをゼロにする。
右端の印鑑のアイコンをタップすれば、「支払い済み / 未払い」をチェックできる。

●アプリ情報
名前:会社の幹事さん
価格:無料
作者:masashi iimura
対応OS:iOS 10.0以降
ダウンロード先リンク:


■普段LINEの「LINE Pay」で割り勘も決済する
「LINE Pay」は、コミュニケーションアプリの「LINE」が提供しているスマホ決済サービスだ。
このLINE Payは、割り勘決済機能に対応しており、お店での決済から宴会参加者の集金まですべてLINEアプリ上で行うことができる。

ただし、LINE Payの割り勘機能を使うには、
・利用店がLINE Payでの支払いに対応している
・宴会参加者がLINEユーザーである
以上の条件を満たしている必要がある。

さまざまな年齢層が混在する宴会では、意外とこの条件を満たすのは難しい。
しかし、事前にLINE Pay決済の利用をアナウンスするなど、うまく使えば役に立つので、
幹事になりそうな人は覚えておくとよいだろう。



LINE Payの割り勘機能は、LINEアプリの「ウォレット」画面右上にある「+」をタップし、メニュー一覧の「割り勘」から利用できる。



割り勘のグループを作成するとQRコードが表示される。
これを宴会メンバーに読み取ってもらって割り勘に参加してもらうしくみだ。
その後、
お店での決済(支払い)を行う。
幹事は割り勘リクエストを送信し、メンバーから集金するという流れになる。


人数が多い宴会では、割り勘の計算はほぼ間違いなく複雑になる。
これを手計算で行うのは、かなりのストレスになる。

しかし、今回ご紹介したアプリさえ使えば、複雑な割り勘計算、集金の負担はかなり軽減されるだろう。これで幹事を引き受けるのも怖くなくなるはずだ。

サクッと割り勘を終わらせれば、
「おっ、あいつできるじゃん!」
と上司や同僚にも評価され、好印象にもつながるだろう。


執筆:しぶちん(ITライター)