40代上司と20代部下の立場を逆転させてみた 若手から「自分宛ての電話が多いのに取らない」「オヤジギャグ」など上司に不満炸裂
コンサルティング業務などを行うWは10月中旬、部下と上司の「普段言えない本音」を描いたWEB動画を公開した。
「コミュニケーションが憂鬱な相手」を聞くと、「会社の上司」が47%で最多。これを受け同社は、WEB制作を行うイートラストの42歳の上司と24歳の部下の立場を逆転させ、業務を取り組んでもらう体験企画を実施。その様子をドキュメンタリー映像にした。
入れ替わる前、上司は部下について、「ゆとり(教育)を受けているかいないかがすごいわかりますね。僕ら世代はホントに全然ゆとってないんで」とコメント。部下として業務にあたることについては、
「自分若い頃は頑張ってきたんで、それをそのままやればいいのかなと。今後の若手の仕事っぷりというか、そこにいい影響を与えればいいのかなと思いますけど」
と語った。一方、部下は「最近の若い子はって言われるの、僕はすごい嫌い。どの時代でも言われてることじゃないですか」と述べた上で、「自分の出来ないことは下には注意しないというのを、僕はスタイルとしてやっていくつもりではあります」とコメントした。
一方、上司の方も「スマホいじりすぎ」「情報ソースがほぼSNS」など部下に不満
業務が始まると、40代部下は20代上司に求められた資料の原本を渡そうとする。しかし「自分でコピーして来て」と突っぱねられ、片面印刷で出力して提出。20代上司に「これ両面じゃないよ。もったいない」と指摘されてしまう。
立場を交換したことでお互い見えてきたこともあったようだ。40代上司の方は普段若手部下が、
「(オヤジギャグに)いつも笑ってあげていることに気づいて」
「自分あての電話が多いのに、取る気ゼロ」
「(『ちょっといい?』の)ちょっとがちょっとじゃない」
「寝てないアピール、別にかっこ良くない」
などの不満を抱いていることが分かった。また20代部下の方も上司が自分に対し
「スマホいじりすぎ」
「横文字をたくさん使う」
「情報ソースがほとんどSNS」
「(仕事より)プライベート優先するよね」
などと思っていることが分かった。お互いに不満を持っているものの、若手社員が普段上司の業務である社長への売上報告を行ったときは上手く行かず、40代部下のフォローのおかげで事なきを得る様子が映し出された。
「部下を上司にしてしまえば、普段言えない事を率直に発言できるのでは」
終了後に感想を聞くと、部下の立場を経験した40代上司は「僕も若い頃はこんなんだったのかなと反省」という声が挙がった。20代部下も上司の気持ちがわかったようで、「今後仕事をしていく上でプライベートでもしっかり交流していきたい」と、上司と仲良くしていきたいと述べていた。
W社は「上司として20代若手社員を正しくマネジメントしていくには、現在の20代が何を考えているのかを正しく理解する必要があります」という。しかし中々本人たちから語ってもらえないため「部下を上司にしてしまえば、普段言えない事を率直に発言できるのでは」と企画を実施した。
動画は若山雄太氏の著書『誰も知らない!20代の動かし方〜現代の若者に言うべきこと、言ってはいけないこと〜』のPRとなっている。