NTTドコモの新ケータイ「カードケータイ」と「ワンナンバーフォン」は、いったいなにが違う?

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NTTドコモは今月17日に、「2018-2019冬春モデル」を発表した。

発表された新たな機種は
・スマートフォン(スマホ)…5機種
・従来型の携帯電話(フィーチャーフォン、ガラケー)…2機種
・ワンナンバーサービスに対応した機種…1機種
・データ通信端末(モバイルWi-Fiルーター)…1機種
の、合計9機種。

このうち“変り種”製品として注目を集めたのが、
・カードケータイ KY-01
・ワンナンバーフォン ON 01
のふたつだ。

どちらもカードサイズの小さくて薄い“携帯電話”だ。
ところで、このふたつ、何が違うのだろうか?

一見すると「小型の電話機」というイメージだが、ふたつの製品はそもそも異なる。

それは「単体で利用できるかできないか」の違いだ。

カードケータイは、
ドコモケータイ(いわゆるガラケー)のカテゴリーに当たる製品のため、携帯電話として単体で利用できる。


カードケータイは、画面に電子ペーパーを採用し、タッチパネルにも対応したガラケー

電話番号もちゃんと付与されるので、カードケータイ単体でも利用できる。
だだし、簡易ブラウザ(動画の再生はできない)であったり、おサイフケータイが対応していないであったりと、スマホ代わりにはならないので、あくまでシンプルな携帯電話機となる。
活用シーンとしては、
・機能面でほかのスマホと併用したい
・2台目ケータイとして利用したい
など、ほかのスマホやタブレットと併せて使いたいというニーズにも対応できるが、
スマホと同一の電話番号ではなく、電話番号が2つになる点は、注意してほしい。


一方のワンナンバーフォンは「ワンナンバーサービス」に対応した製品というカテゴリーに分類される。
このため、電話番号が付与されない。

つまり、
・ドコモの製品を所有していない
・ドコモと通信契約をしていない
こうした人は「ワンナンバーフォンだけ契約したい」ということはできない。


ワンナンバーフォン(左)はスマホの子機として利用する

ワンナンバーサービスとは、契約した1つの電話番号を、
・スマートフォン
・アクセサリ端末
この2つで音声通話、データ通信ができるサービスだ。
ワンナンバーフォンは、ワンナンバーサービスに対応した“アクセサリ端末”という製品で、すでにAndroidスマホの契約があるなど、メインとなる通信契約が事前に必要なのだ。

まとめると、
・カードケータイはあくまでも携帯電話
・ワンナンバーフォンはスマホと併用するアクセサリ端末
という違いがある。

このため、契約形態も異なる。
・カードケータイは、携帯電話の新規契約が必要
・ワンナンバーフォンは、契約しているドコモのスマホにオプションサービスとして追加が必要


ワンナンバーサービスの追加には、
・月額使用料:500円(税別/日割り計算可)
・手数料:ワンナンバー登録手数料500円/回(税別/2018年11月30日まで無料)
が必要となる。

例えば、
現在利用中の携帯電話やスマホとは別に「ドコモの回線(電話番号)」を、もうひとつ持ちたい人は、カードケータイやほかの製品を選んで契約することになる。

しかし、契約中または、これから契約しようとしているドコモのスマホをより便利に使いたいという人は「ワンナンバーフォンをオプションとして追加」することができる。


ワンナンバーフォンは、あくまでのひとつの電話番号(回線)をスマホと共有する製品なのだ。

ちなみに、今回発表されたワンナンバーフォンには「ON 01」という型番があるが、この型番の「ON」の部分は「ワンナンバー」という意味がある。

なお、発売時期は
・カードケータイ KY-01は11月下旬
・ワンナンバーフォン ON 01は10月下旬
の予定だ。


ワンナンバーサービス | サービス・機能 | NTTドコモ
ワンナンバーフォン ON 01 | ワンナンバーフォン | 製品 | NTTドコモ
カードケータイ KY-01L | ケータイ | 製品 | NTTドコモ


撮影・執筆:2106bpm