各国を飛び回る“旅人ゴルファー”川村昌弘 非常に気になるパスポート査証欄は?(撮影:佐々木啓)

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<ブリヂストンオープン 3日目◇20日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7119ヤード・パー71)>
川村昌弘が5年ぶりのツアー2勝目に向けて首位タイに立った。「ブリヂストンオープン」3日目は4バーディ・ノーボギーの完璧なゴルフ。風も強まりグリーンが硬くなった難コンディションでも、世界各地で培った川村の適応力の前には、それほど難儀でもなかった。
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昨年の今ごろは賞金シードの心配をしていたほどだったが、「目の前の結果だけを気にしても仕方ない」と思えたことで、不振を脱却。今季は「〜全英への道〜ミズノオープン」で優勝争いを演じるなど、勝利が近づいている。日本ツアーが主戦場ではあるが、アジアンツアー、欧州ツアー、ローカルのインドツアーなどなど、出場可能な試合があればどこにでも飛んでいく。通称“旅人ゴルファー”として、「42カ国ですかね」と、今では正確に何カ国に行っているかもおぼろげな記憶しかない。
来月に迫った来季の欧州ツアー出場をかけた予選会(Qスクール)受験は既報通りだが、会場のスペインには今年3月に「ゴルフバッグはタイに置いて、バックパッカーとして行きました」と普通旅行は経験済み。「食事がおいしいんですよ」と、今回はゴルフ、しかも大事な予選会なのだが、いかにも川村らしく渡西を楽しみにする。
今年は念願の「全英オープン」出場も果たし、夢だったスコットランド行きを決めたが、その帰りにはオランダ、ルクセンブルク、ベルギーなどなど、「電車で回りました」というほど、さすがのフットワーク。「ライフスタイルとしていろんなところに行くのが好きなので」と、趣味が海外旅行と答えるセレブでもうらやむほどの経験を積んできた。
そんな川村の渡航先を聞いていて気になったのがパスポート。有効期間10年間のものだそうだが、海外渡航の際にスタンプが押される査証欄はどうなっているのか…。「1回しか増刷ができないんですけど、すでに増刷して、もうそれも半分埋まってしまっています」。残り何年も残る中で、「たぶん再発行することになるでしょうね」と、入国・出国・再入国の証しでいっぱいだ。
ちなみに今、行ってみたいのは「ケニアオープン」と「カザフスタンオープン」。こちらは欧州下部ツアーの試合で、「行ったことがないところに行きたい」と目を輝かす。「去年の今ごろには考えられなかったこの位置に戻れてうれしいです」という気持ちをあすのラウンドにぶつけ、未開の地への切符を手にするため、まずは日本で勝利といきたいところだ。(文・高桑均)

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