「『良い経験だった』で終わらせてはダメ」…堂安、ウルグアイ戦に意気込む

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 12日のキリンチャレンジカップ2018、パナマ代表戦を3−0快勝で終えた日本代表。一夜明け、練習に顔を見せた堂安律(フローニンゲン/オランダ)はメディアの取材に応じた。

 世代別代表ではなく、A代表としてプレーし始めた堂安。今夏のワールドカップは招集されていなかったため、長友佑都や吉田麻也、大迫勇也らとは今回初めて共にプレーしている。W杯組との関係性について次のように話した。

「W杯組とは、僕がよくしゃべるほうなんで、うまくコミュニケーションとれています。特によく話すのは(吉田)麻也選手です。テーブルも一緒ですし、一人の人間としてコーヒーの話とか全く関係ないことから教えてもらってます」

「お互いを知ってプレーするほうが、ピッチで強く要求できる。ピッチでそういうの(上下関係)は全く気にせずプレーできてます」

「W杯を踏まえた(クラブでの)ステップアップなどについても色々な選手からよく話を聞いています。やっぱり前(オフェンス)の選手である限り、ゴールは求められるっていうのはよく聞きますね。数字にこだわらないといけないよねっていう話とか本当に色々なことを教わっています」

「まだ(合流してから)5日とかなんで、W杯組の全部はわかりませんけど、オンオフの切り替えとか、長友選手の試合中のピリッとした感じとかは、本当によく学ばせてもらっています」

 パナマ戦では81分から途中出場した堂安。森保一監督から「ハードワークしてくれ」とピッチに送り出されたが、約10分間の出場でチャンスに絡むことはなく、終了のホイッスルを迎えていた。目に見える“結果”を求める一方で、チームへの“貢献”も忘れてはいけない代表において、そのバランスについて次のように語った。

「(ウルグアイ戦は)タレントぞろいで個が強いと思うので、守備の時間が多くなるのかなと予想しています。良い意味で高ぶる緊張感を持って、ゾーンに入るくらい試合に集中したいです」

「本当にトップのトップの選手と対戦するのは正直初めて。すごい良い経験だと思います。ただ、『良い経験だった』で終わらせてはだめ」

「(パナマ戦でゴールを決めた)南野(拓実)選手は、もちろん刺激になっています。得点は一番のアピールポイントです。ただ、そればっか考えすぎずっていうのもよくわかっています」

「自分らしさを出したいけど、自分の『数字』と『チーム』のバランスについては、まず『チーム』です。責任感持ってプレーするのが大事」

「ここ(代表)に残ってプレーするためには、チームに貢献することと、自分のアピールポイントを出すこと、それをよく整理して考えなければならない。チームとしても数字・結果を求めていますしね」

 次戦の相手はFIFAランキング5位のウルグアイ代表。野心溢れる20歳の逸材、堂安から目が離せない。