日本は雨の中の初戦を苦しみながらも勝ち切った。写真:佐藤博之

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[U-16アジア選手権]日本5-2タイ/9月20日/マレーシア・クアラルンプール
 
 若き日本代表が来年のU-17ワールドカップ出場へ、苦しみながらも白星スタートを切った。
 
 硬さの見えるU-16日本代表は、開始1分に虚を突かれ、カウンターから失点を喫するまさかの展開。6分に荒木遼太郎、8分には近藤蔵波のゴールで逆転するものの、15分に再びミスから失点する不安定な立ち上がりを見せてしまう。
 
 34分に荒木の2点目で勝ち越し、さらに2点を追加して勝ち切った日本だが、雨中の滑りやすいピッチ状態やタイ攻撃陣の善戦もあり、終始苦しい戦いを強いられた。
 
 試合後、取材に応じた森山佳郎監督も歯切れの悪い受け答えとなった。
「入りのところで簡単に失点してしまったところから、本当に難しい試合になってしまったんですが、まあよく逆転して折り返してくれたのは大きかった」
 
 そう試合を振り返った指揮官だが、続けて「前半自陣でボールを奪われてカウンターを食らったところから、クリアばっかりになっちゃって、なかなかリズムができなかった」と、自陣でのボールロストをきっかけにポゼッションがままならなかった点を苦戦の要因に挙げる。
 
 後半も2点リードしながら、相手の勢いに押し込まれる場面が目立ったことで、森山監督も「自分たちで試合をコントロールして、相手が出てきたところをまた攻撃につなげるような部分は課題として大きく残った。思うような試合ができなかった」と、課題を痛感した初戦となったようだ。
 
 2戦目は23日に行なわれるタジキスタン戦。指揮官は「この2戦目で決勝トーナメント行きを決めたい。結果と内容・質を追求していけたらと思う」と抱負を語った。