今やどこの自治体でもインスタグラムを活用した情報発信は珍しいことではない。神奈川県平塚市でも2016年に公式インスタグラム「手をつなぎたくなる街 湘南ひらつか」を開設し、情報発信を行っている。


湘南ひらつか花火大会(以下画像は平塚市公式インスタグラムより)

インスタグラムのアカウントを見てみると、市内のおすすめスポットが写真で紹介されており、市内で撮影した写真にハッシュタグ「#hiratsukagood」をつけると、写真展に選出されるチャンスもあるとのことだ。ハッシュタグで検索すると、2018年8月28日時点で2万6000件を超える投稿があり、市民をはじめとして訪れた人からも、多くの写真が投稿されているようだ。

市民の自発的な投稿により拡大

以前Jタウンネット記者が平塚市出身の知人と話していたところ、「平塚は近隣を茅ケ崎や大磯などの有名地に挟まれ、鎌倉や葉山も近い。観光客もそちらに行ってしまいがちだが、実は面積も広く、見るところがいっぱいある」という。ネット上でも「#平塚LOVE」というハッシュタグも見受けられ、地元愛は他の地域に全く引けを取らないようだ。

Jタウンネット編集部は、平塚市の公式インタグラムを運用している平塚市役所企画制作部秘書広報課シティプロモーション担当者に話を聞いた。平塚の周辺自治体では葉山町のインスタグラムのフォロワー数が非常に多い。ほかの自治体も続々とインスタに取り組んでいるが、担当者はハッシュタグ「#hiratsukagood」を使用した市民による、自発的な投稿数が多い点を強調したいという。インスタ映えするフォトスポットの導入やフォトキャンペーンとして写真展開催などの影響が大きいと分析した。

毎年7月に行われる「湘南ひらつか七夕まつり」や、8月に行われる「湘南ひらつか花火大会」など、大きなイベント開催時には投稿数が多くなる傾向にあるという。これから秋にかけておすすめの撮影スポットを聞くと、秋にもバラが咲き、メタセコイア並木などが楽しめる「平塚市総合公園」や「花奈ガーデン」などがおすすめだそうだ。

「平塚市の魅力を住んでいる人や訪れた人、みんなを巻き込んで伝えていけたらと思います」

直近では9月3日から17日の期間、ラスカ平塚5階レストラン街にて平塚の「夏」をテーマにした「#hiratsukagood 写真展」が開催される予定だ(10日は休館)。

地元民を中心として「#hiratsukagood」の声は今後も多く上がりそうだ。読者の皆様も平塚を訪れた際にぜひ投稿してみては。


湘南ひらつか七夕まつりの様子