(左から)イグアイン、ボヌッチ、カルダラ【写真:Getty Images】

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イグアインは23.4億円で1年間のレンタル、ボヌッチはカルダラとトレードへ

 イタリア王者ユベントスと名門ACミランの間で、アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン、イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ、イタリア人DFマッティア・カルダラの大型移籍が実現する模様だ。

 イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」は、残すは正式発表のみと報じている。

 ユベントスのゼネラルマネージャー(GM)を務めるジュゼッペ・マロッタ氏は、ミランの事務所に出向いて交渉に当たった。記事によれば、「(移籍は)完了したか? ほぼ」という言葉を残したという。

 その内容は、一つの交換トレードとストライカーの移籍だ。まず、昨季ユベントスからミランに移籍したボヌッチが1年で古巣に帰還。この移籍の対価は、昨冬の移籍市場でユベントスがアタランタから獲得し、シーズン終了まで期限付き移籍でそのままアタランタでプレーしていたカルダラがミランへ移籍する形で、金銭を発生させないという。新シーズンからユベントスでプレーする予定だった24歳のイタリア人DFは、白と黒のユニフォームを着ることなくミランへ移ることになった。

 そして、イグアインのミラン行きは1年間の期限付き移籍で、買い取りオプションが付き。レンタル料は1800万ユーロ(約23億4000万円)で、買い取りの場合は移籍金3600万ユーロ(約46億8000万円)で合意したという。


ユベントスはCL優勝を目指して最終ラインからの攻撃強化を視野

 ユベントスは将来有望なカルダラの保有権を放棄し、31歳とまだ全盛期のボヌッチを1年で呼び戻す形になった。記事ではその理由について、UEFAチャンピオンズリーグで優勝を目指すためには、最終ラインからもゲームを作れる選手が必要だと判断したため、と分析している。

 イタリアの名門同士の間で、ストライカーと最終ラインの大型移籍が成立目前。ユベントスはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの獲得で注目を集め、ミランは米ファンド「エリオット・マネジメント」の傘下で再建が期待されている。18日のセリエA開幕を前に、一気に熱を帯びてきた。


(Football ZONE web編集部)