NECが掲げる「119年目の大改革」の勝算
18年度は国内3000人の人員削減などの構造改革費用で400億円を計上するため、減収減益を見込むが、真水ベースでは反転攻勢を目指す。
人員削減は公表済みの間接部門とハードウエア部門を対象に、10月末から希望退職者を募り、再就職の支援などにより、年内には完了する予定。
収益構造の改革はワンマネージメントで選択と集中に挑む海外事業に加え、収益の源泉となる国内事業の改革でもアクセルを踏む。
海外は生体認証を核とするセーファーシティー事業で成長戦略を描く一方、赤字に陥っている超小型マイクロ波無線通信システム「パソリンク」事業は18年内に黒字化のめどを付ける。
国内では通信事業者向けテレコムキャリア事業の改革が目玉。4月に部門(BU)の名称を「ネットワークサービス」に改称し、事業領域を企業や官公庁へと拡大しており、IoT(モノのインターネット)や第5世代通信(5G)などを起点に新規市場を開拓する。
このほか、国内では生体認証や画像解析の強みを生かして、20年東京五輪・パラリンピックに向けたインフラ整備にも取り組む。さらに食品ロスや廃棄物の解決に向けて、人工知能(AI)を活用した需給最適化プラットフォームを立ち上げる。成長が見込める車載分野ではデンソーや住友電気工業などとの協業を強化する。新野社長は五輪関連などで「国内事業の伸びも期待できる」という。
