中国で自転車シェアリングサービスが登場以降、一定の需要があったこともあり、参入する企業が殺到しました。ここまでの急成長を予想できていなかった中国政府は対応が遅れてしまったこともあり、あっという間に顧客の需要を上回る供給過多に陥ってしまい、多くの企業が破綻。また、顧客のマナーも良くなかったようで、シェア自転車の盗難や不法投棄が相次ぎました。この結果、中国の都市部には企業の破綻により使用されなくなったシェア自転車と不法投棄されたシェア自転車があふれかえる事態に発展し、社会問題となっています。海外メディアのThe Atlanticは中国で社会問題となっているシェア自転車の現状を公開しています。

Bike Share Oversupply in China: Huge Piles of Abandoned and Broken Bicycles - The Atlantic

https://www.theatlantic.com/photo/2018/03/bike-share-oversupply-in-china-huge-piles-of-abandoned-and-broken-bicycles/556268/

以下の写真は、福建省廈門市の空き地にあるシェア自転車の山です。壊れているのか放置されているのかもわからない自転車の山の手前を、1台のシェア自転車が走っています。



廈門市のシェア自転車の山の中で作業する男性。自転車の山が崩れる可能性があるため、危険と隣合わせな作業であることが予想されます。



上海の黄浦区にある車両管理会社の駐車場には、撤去されたシェア自転車が所狭しと並べられています。自動車を停めるスペースはあるのでしょうか。



以下の写真は、浙江省杭州市の都市内集落に、さまざまなシェアサービス会社の自転車が置かれています。二度と使用されることはなさそうです。



以下の写真は、北京の修理工場の外に置かれているシェア自転車の山。これらの自転車は、これから修理されるのか解体されるのかは不明です。



この写真は上海の茂みに放置されたシェア自転車です。この後、撤去されるかも怪しいところ。



上海の荒れ地にも大量のシェア自転車が放置されています。この土地に何か別の建物を建てることになった場合、撤去費用の負担が大きくなることが予想されます。



最後の写真も上海で、空き地と思われる場所に所狭しと大量のシェア自転車が置かれています。乱雑に置かれているようなので、今後も自転車として利用される可能性は低そうです。