富士通などが仕掛ける次世代ナースコール
一般的に医師が主導する医工連携では専門性が高く、製品化までのサイクルが長い。加えて医療関連の法規制もあり、製品開発や製造・販売については許認可が必要となる。「町工場にとっては市場参入のハードルが高い」(大田区産業振興協会)という。
今回は看護現場のニーズに絞り込み、一般企業が製造・販売可能な「医療用雑貨」に焦点を当て、町工場の技術力を発揮しやすいように市場参入のハードルを下げた。看護師の数は全国で約114万人と、医師の4倍近くに上る。准看護師や療養士などを含めると約247万人と数が多く「潜在的な市場が大きく、商売しやすい」(同)という。
アイデア創出のワークショップでは排せつを検知するオムツ用センサーや電子氷嚢(ひょうのう)、高齢者の徘徊(はいかい)に対処可能な支援ツールなど計五つのテーマを検討。順次、製品化する予定。
大田区の町工場は最盛期の80年代には9000社を超えたが、現在は3500社程度。町工場は下請けが多く、生活者の声を聞く機会は少ないが、オープンイノベーションによる共創プロジェクトを市場活性化の突破口とする考え。
